第5話

洞窟の入り口に行ったが「なんで洞窟の入り口が塞がっているんだ?」

「間違えたんじゃあ」とイラにカルが訊いた

「いや、ここで間違えては無いはず」とイラが答えたら入り口を塞いでいた岩は動き出した

「なんか、動いたぞ」

「ゴーレムだ〜逃げるよ」とイラが二人に伝えたが

「いいや、戦うカルやるぞ。イラも構えておけ」と紅河が攻撃を始めた

カルも攻撃を始めゴーレムとの戦いが始まった。〔緊急ミッション ゴーレムの討伐〕と書いてある紙が降ってきた

「緊急ミッションって一体誰が」

「さぁーてゴーレムは一筋縄ではいけないよ」と少女が笑う

「カノ〜とりあえずこれ終わったら降りて来い。殴ってやるから」と中指を立てながら紅河が空に叫んだ

「バレてるよ。まぁ、勝てたらね。ちょっといじってあるからナメてると痛い目に遭うよ」とカノが答えた

(アイツ、神様とか言ってたし後方の戦闘員出来るよな。それにヒーラーも両立して貰えば一人分浮くし情報を手に入れられる。少しズルをしてでも仲間にするかな)

ゴーレムが紅河に襲いかかるが攻撃を避け剣で【剣技 飛龍乱撃】でゴーレムを攻撃するが傷が付いていない

「成る程、硬いのか。でもこれだけじゃあ俺の攻撃を防ぎきれない」とゴーレムを見定め【殺撃 無限斬撃】でゴーレムを斬った。ゴーレムの身体が無数の石になった

「終わった?」とイラが訊いた

「それはフラグだ。ちっ、カル避けろ」とイラに返してからカルに命じた

カルは命じられた通りに避けた。元いた場所にクレーターができていた

「再生か。まぁ、再生しないようにバラバラにしてやるか。カルやるぞ」

「了解」とカルが答えた

「出来るかな。ゴーレムやれ」とカノが指示を出した

紅河が【剣技 飛龍乱撃】で攻撃をして注意を引き付けてカルが【コールドブレス】でゴーレムを凍らせる。

【格闘術 爆砕】手でゴーレムに触れて力を込めて打ち砕いた。ゴーレムは氷のせいで再生が出来なくなって動かなくなった。

「嘘つき、再生出来ないようにバラバラにするって言ってたじゃん」とカノが怒っていた

「やったぞ。氷漬けにして再生出来ないようにバラバラにな」と紅河が答えた

「降りて来いよ。カノ、約束通り殴ってやるから」

「約束は守る。神様だから腹を括るよ」とカノが降りて来た

「よ〜し、殴られるか一つ俺の言うことを聞くかどっちがいい」と紅河が質問した

「殴られないなら言うことを一つ聞こう」とカノが顔を上げて答えた

(成功したよ。カノってやっぱり馬鹿だ)と心の中で笑い

「俺のパーティに入って後衛でヒーラーと戦闘員を両立してお前が知っている情報を提供しろ」と命令した

「えっ?」とカノが驚いて固まっている

「出来るだろう。両立ぐらい自称神様のカノ様ならさぁ」と紅河がカノを煽った

「自称じゃあ無くて本物だよ。分かった、やるよ神様の力見せてやる」とカノが答えた

「神様?カノって確か」とイラが考えていた

「知っているのか?」と訊いた

「この世界の神様だよ。魔王と悪魔達を今ある魔王城周辺まで追い払った」とイラが答えた

「そうか、なら魔王はどんな奴だカノ」と訊いた

「魔王?あぁ、なんか「何もしてないのになんで攻撃をする」とか言っていた奴か。まぁ関係なく追い払ったけど、確か女だったよ少女の姿をしていたと思うよ」とカノが答えたら紅河が頭を掴んだ

「痛い、痛い、何をする」とカノが痛がっていた

「おい、自称神様よぉ〜魔王は何もしていないんだろう。なんで攻撃をした」と紅河がキレ気味に訊いた

「魔王だよ。絶対悪い事してるでしょう」とカノが答えた

「魔王城はどこにある」

「魔王城?それなら四つの国に囲まれているよ」とカノが答えた

「追い払っただけでなく囲んで領土を徐々に奪っていっているんだな」

「まぁ、そうだけどなんでキレてるの?」とカノが訊いた

「魔王とか悪魔とか亜人とかって魔物みたいに何か問題を起こしているわけじゃないんだろ。」と紅河が訊いた

「確かに問題は起こしていないけど」とカノが答えた

「そんな奴を攻撃して奪ってる身勝手な人間が嫌いで殺したくなる」と紅河がキレながら答えた

「そうだけど、それは仕方がない事だよ」とカノが宥めようとしたが

「カノ仕方がないわけがない。何もしていない奴を追い払った挙句領土を奪っていっている行為を仕方がないで済ませるな」とカノに怒った

「追い払ったけど奪っているのは人間だ」と反抗した

「そうか、そうだな。カル、魔王城に案内してくれ」と紅河がカルに言った

「分かった。付いてきて。イラと神様?も来るなら来て」とカルが先を歩いた

紅河とカルが先頭を歩きイラとカノが後ろについて来るように歩いていた

「アイツらも付いてきているな。イラは来ない方がいいだろうがな」

「私は人が嫌いだけど宿の人と紅河は優しかったから嫌いじゃない」とカルが紅河に向かって言った

「そうか、まぁとりあえずカノは知っているし魔王とカルには伝えるか」

(イラや後で仲間になるやつには言わない方がいいだろうがな)

「何を?」と訊いた

「まずは、俺は異世界人でカノにこの世界へ連れてきてもらったのとこの世界での俺の目標は世界征服だ」と答えた

「えっ!それってどう言う事?」とカルが驚いている

「異世界人ってのは本当だぜ。この世界とは違う所で殺し屋って仕事をやっていた」

「それは雰囲気でなんとなくこの世界の人間と違うと分かっていたけど、世界征服って」

「カノの話を聞いて最初は面白半分で言った事だが今は本気で世界征服をしようと思っている。だから魔王に力を借りるつもりだ。カルここで選択だお前の運命を決める選択だからしっかりと考えて決めろ」と紅河が真剣にカルに言った

「分かった。それで選択って何」とカルが真剣に紅河を見る

(出来ればここで失いたくはないが隠していてもいずれ気づかれるからな。イラは馬鹿だから多分気づかない。のんびりと過ごしたかったが変更しないといけないらしいな)

選択俺のパーティから抜けるこれを選択してもあの宿には金を払えば泊まれるがギルドに仕事を貰いに行く事は出来ないだろう《この状態のまま行く》これを選択したら世界征服に加担した事になり世界中から狙われる事になる。どっちを選ぶ?」と紅河が選択を出した

質問 前者のデメリットはデメリットにならない。あの宿の人は仕事が無くなったらうちで雇うと言われているからデメリットになっていない。後者はメリットがなくデメリットとなる物しかないよ紅河」とカルが訊いた

「思いつかなかった」と紅河が答えた

「選択なんて最初からないよ」とカルが紅河を見た

(前者にさせようとしていたのがバレていたか。もっとバレない言葉を考えておけば良かった)と後悔をしていたら

「私は、貴方の奴隷です。普通なら鎖を外した時に逃げるけどその時の会話で気になって付いて行ったらちゃんと戦闘で使ってくれたしご飯も風呂も部屋もあったし報酬も山分けしてもらったりした。たとえ殺し屋でも異世界人でも大罪人になっても鎖がなくとも貴方に一生付き従います。選択は後者です」とカルが片膝ついて紅河を見て笑顔で言った

「後悔はしないのか?この選択を選んだら完全に俺の物になり、逃げる事が出来なくなるがそれでもか」と紅河が訊いた

「はい、この命をお使いください。私の主よ」とカルが答えた

「いいだろう。カルお前の命を使ってやる」

(助かった。多分、カノやイラはこの後パーティを抜けるだろうからな)

その後魔王城まで向かい魔王城の入り口の悪魔に魔王のところまで連れて行ってくれと言ったら警戒していたがカノの頭を掴んだ状態を見せて魔王のいる部屋の前に案内してもらった。悪魔は扉をコンコンと叩いて「魔王様、貴方に会いたいという者たちが来ました。」と悪魔が言った

「何者だ?その者たちは」と扉の奥から声がした

「亜人と人間二人と神です」

「亜人はともかく人間と神を連れて来るとは何事だ」と魔王が怒っていた

「話を聞いてくれないか。俺と亜人であるカルは敵ではない。まぁ、神とイラはどうか分からないがな」と紅河が魔王を宥めようとした

「人間の言う事など信用できるか」と魔王が返した

「そうか、そうだよな。人間が言っても信用できないよな。この状況を見てから信用するか判断してくれ」と紅河が魔王に言った

「廊下の壁にいるから出てこい。こっからなら攻撃をしようにも悪魔の方が速いだろう」

と廊下の壁に寄りかかった。

少し経って魔王が出てきた。カノが言った通り少女の姿をしていた

「この状況とやらはどんな状況だ」と魔王が訊いた

(こいつ信用とかよりも好奇心で出てきたよ)

「こういう状況だ」と頭を掴んだ状態を魔王に見せる

「なぜそいつを掴んでいるんだ?」と魔王が訊いた

「そんなのこいつが言った事がイラついたから」と紅河が笑顔で答えた

「そうか、お主とそこの亜人は信用できるな。こっちに来い。そこの人間は弱そうだから構わんし神も掴んだ状態でならいれても良い。」と魔王が扉を開いた

「魔王は心が広いな」と紅河とカルが進んだので恐る恐るイラも入った






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