第4話
「紹介しよう。こいつはカル・シラド俺の奴隷で戦狼種らしい」とカルを紹介した
「戦狼種ってよく見つけたね」とイラが驚いていた
「男の亜人は力任せの戦い方を得意としていたからやめた。力で負けていると暴れている時に止められないから女の亜人にしようと考えて探していたら唯一カルが諦めていなかったんだよ。だから買う事にしたら戦狼種で金貨2枚だった」と説明をした
「それだと何か問題があったんでしょう」
「まぁ、男の相手をされそうになったらその相手を引っ掻いたらしいが問題は無い」
「問題だよ。それ」とイラが叫んだ
「別にそんな目的で買った訳じゃないし」と紅河が答えた
「そんな事より彼女強いの?」とカルが指を指して紅河に訊いた
「さぁ、一角獣三体に負けかけてたし」
「私は、弱いかな。私はイラ・ハーバルよろしく」と手を出したがカルは無視をした
「弱い人とは話さない」とカルが言った
「俺の力を見てないのに話しているのは?」
「主だから?」と首を傾げた
「なぜに疑問形、そうだな少し依頼を受けに行くかカルの強さを見るためにも」と紅河が二人に訊いた
「「分かった」」と二人とも返事をした
宿を出てギルドに向かい魔物狩りの仕事を探していると周りがざわざわしている
(亜人を連れているからか。まぁ、文句があるなら俺がそいつを潰せばいいか。それと金を巻き上げる)と考えていると「なんでギルドに亜人がいるんだよ。奴隷の分際で」と言う声がした
(やっぱりか)と紅河は呆れていた
「ギルドに奴隷を連れて来ているのは誰だ汚れるじゃねえか」と叫んでいる
それに同調して他の奴がカルを見て笑う
喋っている奴を見ると若い男が立っていた
(あれは、不良のような奴だな。この世界でもいるのか)と考えていた
「お前の主はどこにいる奴隷」とカルを蹴る
「俺の奴隷だ。連れて来て何が悪い」と紅河がキレて男に突っかかる
「悪いさ。奴隷なんてものをギルドに連れてくるのはおかしいだろうが」と男が笑う
「確かこの世界には決闘ってのがあったよな」とイラに確認する
「あるけど、まさか決闘するなんて言わないよね。彼は国の中で二十位の剣士だよ」とイラが止めに入る
「あいつはカルを蹴ったからな。俺の所有物に文句をつけるのは許さない。それにアイツに勝てば二十位になれるのか」
「決闘?いいぜ。ルールはデスマッチだ。どちらかが死ぬまでの勝負だ」
「構わない」と紅河が答えた
「じゃあバトル開始だ」と男が宣言した
「奴は剣の使い手か」
男は剣を振る洗練されている。さすが二十位だ。
「躱すのが精一杯だな」と紅河が声を洩らした
「この程度か?もっと早くできるぜ」と男が言ったら剣撃が早くなった
「これはまずいなって言うとでもぬるいなこの程度が二十位かよ」と剣を手で止めた
「何者だ貴様」と男が驚いた
「おれは無情の殺し屋 外神紅河だ。冥土の土産に一つ技を見せてやるよ」と構えた
「技だと」と剣を構えた
「素手でどうやって殺すんだよ。馬鹿が」と剣で斬りかかってくる
「素手でも殺せるぜ」【暗技 鎌鼬】と両手とも手刀の構えにして男を斬った。
男は剣を持っていた手と上半身を斬られ絶命した
「俺の所有物に文句をつけようとする奴は殺すいいな」と紅河が全員に警告をした
「どの仕事受ける?カルなんかいいの見つけたか?」とカルに何事もなかったような訊いた
「これ」とカルが取り出したのは〔大毒蜘蛛の討伐〕と書かれた紙だった
「報酬は金貨30枚か。いいなそれ受けようぜ」
「待った。大毒蜘蛛って危険度Aだよ」
「危険度ってなんだ?」と二人で首を傾げた
「危険度はSランクが一番上でその下がAランクだよ」
「なるほど二番目に魔物で強いのか相手に不足無しカル受けるぞ」
「分かった」とカルが返事をしたので二人で受けた
「なんで受けるの」とイラが訊いた
「嫌なら俺たちで受けるから」と紅河が言った
「行くよ。私も」とイラが答えた
その後
大毒蜘蛛を見つけてカルと紅河が速攻と言って大毒蜘蛛に飛びかかり戦闘が始まった
カルが氷魔法【アイスブレイド】と炎魔法【ファイヤーソード】で毒蜘蛛を攻撃して紅河がイラから借りた剣で【剣技 血流】で剣で蜘蛛の血管を素早く斬りつけ【剣技 飛龍乱撃】で上から突き刺す斬撃を飛ばしていた。イラは混ざることが出来ずただ立っていた
「何この人たち強すぎない。というよりしっかりと連携が取れている」とイラが呟いた
「結構ダメージは与えた筈だが死なないな。カルやるぞ」と紅河がカルに訊いた
「分かった」とカルが答えた
【魔剣技 氷血壊】剣に氷魔法【アイスエリア】を付与させて【剣技 血壊斬】で毒蜘蛛を斬ると内部から氷が侵食して氷漬けになった
「なんか技が出来てるし」
「カルとどめだ」
「了解」
【魔剣技 炎龍乱撃】今度は剣に炎魔法【ファイヤーエリア】を付与させて【剣技 飛龍乱撃】で毒蜘蛛を突き刺すと炎が斬り口から燃え上がり蜘蛛が絶命した
「倒したよ。この人たち精鋭の兵が10人でようやく倒せる奴を二人で倒したよ」
「これで終わりか。中々骨があったな」と紅河が訊いた
「そうだね。でも思ったより弱かった」とカルが答えた
「化け物だ。ここに化け物が二人もいる」とイラが呟いた
ギルドに戻り報酬を受け取った。ギルドの入った時に全員が怯えていたが無視をした。
「イラはなんで剣を使っているんだ?」とふと疑問に思い訊いた
「私は、特に理由はないよ。ただ金を稼ぐ方法で魔物狩りと出来ればいいなと思っていただけで」とイラが答えた
「なら、魔法は使えるか?」
「さぁ、どうでしょう」
「魔法が使えるか使えないかってどうやってわかるんだ」とカルに訊いた
「集中して頭に浮かんだ言葉を使うだけ魔力は体力と比例しているから使い過ぎると倒れる」とカルが説明した
「そうだ、試しに俺もやってみるか」と紅河が目を閉じて集中した
(確かカノの奴がとっておきの魔法を教えるとか言っていたが出来るか?)
【無への回帰】と詠唱したのだが何も起きない
「何故だ?」
「さぁ、じゃあ私も」とイラも集中した
【神々の癒し】と詠唱したら体力が回復した
「回復系か。ならお前ヒーラーやれよ」と紅河が言った
「そうだね。そうする」とイラが納得した
「武器を買いに行こうか。武器が必要だ」
「私は要らない。爪と牙だから」とカルが答えた
「そうか、まぁ見にいこうか」と紅河がカルに言った
武器を買いに武器屋へ行ったそこには剣や槍、杖などがあった
「剣とナイフ10本だな」と紅河が剣とナイフを10本と砥石を買っていた。錆びた剣だったので銀貨30枚で買えた
「私は魔力負荷を減らす杖かな」とイラが杖を一つ買った。銀貨60枚だった
この世界では金貨1枚は銀貨100枚らしい
「そんな錆びた剣でどうやって戦うの?」とイラが訊いた
「砥石で砥ぐ必要があるがまぁ前に何度かやっているからこれでいい」と紅河が答えた
「もう一回仕事受ける?」とカルが訊いてきた
「そうだな、暇だしもう一回やるか。その前にこの剣を砥がないとな」と紅河が答えた
「仲間探しはいいの?」とイラが訊いてきた
「まぁ、それはぼちぼちやるからいい」と答えた
宿を戻り剣を砥いでナイフを服の中に仕込んでから宿を出てギルドに向かった
「仲間探しって?」とカルが訊いた
「俺たちは前衛二人とヒーラー一人のパーティだから後、後方の戦闘員が一人か二人程度必要だ前衛は二人いるから要らないがな。ヒーラーも数が増えるんだったらもう一人は欲しいところだ」と紅河が答えた
(パーティは最高で7人ってところがいいだろう。増えすぎても統率が取れないと駄目だからな)
ギルドに入り仕事を受けた〔洞窟に棲まう怪物の討伐〕という仕事だった
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