第2話
そのまま放課後をむかえ、舞は綾に校内の案内をするように先生に言われ教室を出ていった。俺は光樹に誘われ、いつものゲームセンター『たそがれ』に来ていた。
「それにしても小泉さんかわいかったな。なあ、秀哉。」
「…ああ、そうだな。」
「なんだよ。何考え込んでるんだ?」
「いや、なんでもない。」
「ゲームやらねぇんならお前のメダルよこせよ。」
「お、おい!」
でもたしかにいまの状態でやってもよくないかもしれない。
「光樹、悪い。俺今日はもう帰る。」
「ああ、またな。うぉ、やべぇ負けちまう。」
俺はゲームに夢中な光樹を置いて家に帰った。その帰り道、喫茶店『まちかど』に舞と綾がいるのに気がついた。すると、舞も俺に気づき、手招きした。
「二人とももう仲良くなったのか。」
「へへっ、学校案内してたら話があってね。あ、綾ちゃん。こいつは秀哉っていうの。一度考え込むとなかなか戻ってこないやつなんだよね。」
「変な紹介するな。」
「ふふふっ、二人とも仲が良いんですね。」
「別によくなんかないぞ!」
「また照れちゃってる~。」
「照れてないってのに。それより何か話があったんじゃなかったのか?」
「そうそう、実は綾ちゃん引っ越してきたみたいだけど昔このあたりに来たことがあったみたいなの。」
「はい、たしかこのあたりの公園に来たような気がします。」
「そこでね、みんなでそこにいってみない?」
「ああ、別に俺はかまわないけど。」
「じゃあ、決定ね。さあ綾ちゃん、いこ!」
俺は舞に強引にその公園へと連れていかれた。その道中、綾はなつかしい景色を眺め、とても楽しそうにしていた。そして、公園についた。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます