第9話 愛の枯渇


 足りないと思えば

 全てが足りない

 それは止まない欲求で



 足りてると思えば

 全てが足りている

 それはいつしか諦めで

 いつしかみんな諦めてる。


 だけど、僕は書こうと思う。往生際の悪い言葉たちを。


 僕の愛の枯渇が生んだ言葉たち

 少しだけ君の愛をくれないか


 これからそんな歌を綴ろうと思う。



 それぞれ足りない欠片があって

 それぞれが満たされない愛に飢えている


 その言葉は、あなたの心に棲みついて、鈍い光を放つでしょう



 その鈍い光が愛せる日まで


 

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