第8話 こどものような



 いつからだって、君は言うけれど。

 いつからでも言葉は後からだった。

 身体だけが大人になったわけじゃない。



 だけど、うまくいかないのさ。これからもきっと。


 始まりはアイスクリームのように、ひょんなものだった。


 だから終わりはちゃんとしないとね。


 ロック好きな少年はいつでも、好きなあの子に永遠を誓うんだ。

 僕らは先に。そのレースから降りようぜ。自由を歌うのもありかな。

 隔たりは隔たりのまま。


 犯人は僕か君か

 求めるのはナンセンスだぜ。


 だから、うまくいかないのさ。


 ぼくらの間には 運命も 接着剤もなかったんだ。


 終わりは溶けないこおりのように。

 つっかえたまま、迎えようぜ。

 外側だけでも大人で。


 僕らきっと、ガキのような愛だった。

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