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第10話 早起き


 足の先が冷えて

 寝てるはずの朝に目が醒める

 あぁ、私はここに居たんだ。


 あと1時間ぐらい寝ても

 きっと遅刻はしないだろう

 布団を被り直そうとした


 きっとこれは

 この先なんども経験すること

 きっと君と

 これからも手を繋ぐから


 重りがあるから布団が動かない

 隣にいたのは昨晩の強者

 彼の立てる穏やかな寝息


 カーテンから漏れた陽

 窓越しに伝わる可愛い声

 このマンションは通学路なのかしら


 きっとこれは

 いつかは忘れることだけど、

 だけど今は

 君と生きてるつもりになってる

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