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2018年1月10日 02:15
最後まで面白かったです。私がサイコホラーというジャンルの小説を読まないせいもあるかも知れませんが、読んだことのないタイプの作品で、とても新鮮に感じました。まったく架空の、奇妙な設定を最後まで破綻なく(しかも、説明のための説明を重ねるような冗長さもなく)描ききるのは、本当にすごいと思います。奇妙な世界の中で整合性が取れているだけでなく、主人公を突き放して見る視点、淡々としてユーモラスな文章、ビジネスマン同士のリアルな会話なども、この世界を自然に受け容れさせる技になっているんでしょうね。最後、祐介が殺されるのは当然のように思っていましたが、確かに兼房は人格が消されているから、殺意を抱く理由の説明が必要。その説明が祐介が溝入さんを殺した理由の説明にもなっているのも上手いと思いました。相手を人間ではなく「人材」だと思うことで、殺すことさえ無感覚になっていく。「セミオーダー人材店」は現代社会の戯画だと思っていましたが、最後にオーナーが誰か分かったことで、その印象が裏付けられました。『山颪と潮風〜』とは違う形でずっと心に残る作品になりそうです。感想が長くなってしまいましたが、返信は簡単で大丈夫です。他の作品も少しずつ楽しませていただきますね。
作者からの返信
最後まで読んで頂き、本当にありがとうございます!丁寧な感想に感激しております!本作は今までの作品で一番プロットに時間をかけたので、整合性を評価して頂き報われます。今回感想を頂き、人間の闇を書くサイコ系も私のジャンルの一つとして自信になりました!とても励みになりました!重ねてお礼申し上げます。ありがとうございました。
最後まで面白かったです。
私がサイコホラーというジャンルの小説を読まないせいもあるかも知れませんが、読んだことのないタイプの作品で、とても新鮮に感じました。
まったく架空の、奇妙な設定を最後まで破綻なく(しかも、説明のための説明を重ねるような冗長さもなく)描ききるのは、本当にすごいと思います。
奇妙な世界の中で整合性が取れているだけでなく、主人公を突き放して見る視点、淡々としてユーモラスな文章、ビジネスマン同士のリアルな会話なども、この世界を自然に受け容れさせる技になっているんでしょうね。
最後、祐介が殺されるのは当然のように思っていましたが、確かに兼房は人格が消されているから、殺意を抱く理由の説明が必要。その説明が祐介が溝入さんを殺した理由の説明にもなっているのも上手いと思いました。
相手を人間ではなく「人材」だと思うことで、殺すことさえ無感覚になっていく。「セミオーダー人材店」は現代社会の戯画だと思っていましたが、最後にオーナーが誰か分かったことで、その印象が裏付けられました。
『山颪と潮風〜』とは違う形でずっと心に残る作品になりそうです。
感想が長くなってしまいましたが、返信は簡単で大丈夫です。
他の作品も少しずつ楽しませていただきますね。
作者からの返信
最後まで読んで頂き、本当にありがとうございます!
丁寧な感想に感激しております!
本作は今までの作品で一番プロットに時間をかけたので、整合性を評価して頂き報われます。
今回感想を頂き、人間の闇を書くサイコ系も私のジャンルの一つとして自信になりました!
とても励みになりました!
重ねてお礼申し上げます。
ありがとうございました。