第3話零

「何なのよ。もう。零。冷たい。嫌い。」


「いいこと教えてあげる。美羽。彼異世界へ行ったの。美羽も行かない?」


「いいわよ、大輝。嫌、離して。行きたくない。零に逢いたいけど。いいよ。嫌、離して。手痛い。嫌よ。」


大輝が微笑んだ。


「賑やかでいいじゃないか。行こうね。ホラ。」


ヤッホーい。


飛んだ。


遠くまで離れて居ても遠くまで行くのだよ。近くにいても心の側にいるよ。


必ず守ってみせるから。おいで。美羽。


羽根が生えて広げて飛んだ。


夢?


夢か。


現実を見てなかった。


ここは?


異世界?


大輝が居た。


「ヤッホー。って何?」


「何なのよ。このエロ!」


ばしっ。


胸を触られたのだ。


「わざとじゃないって。体が勝手に滑って。転けたの。」


なんだと。?


うん?


ここはー。


別の世界に来てるの?


はてな。


はてな。


はてな。


びっくりマーク。


びっくりマーク。


驚き。ました。


「大輝、ここは?異世界なの?」


「そうだね。ここがね。異世界です。ようこそ。大輝の泉へ。」


「あんたの世界じゃないでしょう?」


「正解。ばれたか。でへへ。」


大地の泉だ。


洒落を言ってるだけだった。


テレビでも見てる見たい。


綺麗。湖があるな。


掘って見よう。


じゃなく歩いて見よう。


なごり雪。が降って来た。


綺麗だね。


サラサラ?


冬の時期ってこんなに綺麗に降ってくれるんだね。


サラサラ?


いつもいつも夢の中、サラサラ来てー、

異世界にまっただか来た来た夢よー


なごり雪ー。


天使の雪の中ー


降り積もる雪がキラキラー


鳴り響いてー


サラサラ綺麗に


咲くのでした


ここは


寒い都会の真ん中にいるのだ。


美羽は歌を作って歌った。


都会に来た美羽と大輝は、寒そうに凍えて居た。


「ここがR-125番地だ。」


「何それ。変な番地。」


「いいから。来て。」


「ここが、魔法の里だ。」


「なるほどね。魔法の里。R-125番地。行こう。」


「おう。美羽行こう。」


二人は出発した。遥か遠くの大地の泉へと。出発したのだった。


遥か遠くまでー。


軽い温泉に入ろうとしたがなかなかない。


軽井沢温泉に似た温泉がいいな。と美羽は思って行こうとしたが、なかなか見当たらない。


不思議な温泉に入ることにした。


眺めがよく観光スポットにも良さそうなグッズがいっぱいだった。


美羽の気に入ったぬいぐるみがあった。


ぺきょぺきょかえるっぺった書いてあったぬいぐるみだ。


500円で買った。安いもんだ。


ぺきょぺきょかえるっぺを握って触って触れて遊んで抱き抱えて、何度も願いを唱え続けた。


「零に逢えますように。」


ぺきょぺきょかえるっぺは頷くように美羽の側から離れないのだった。


ぺきょぺきょかえるっぺは願いが叶うぬいぐるみだ。


抱き抱えて遊んで抱き抱えて居て願い事を言うと、本当に願い事を叶えてくれるようにシステムが作られている。


大変便利で、お守り効果があるらしい。可愛いぺきょぺきょかえるっぺを抱き抱えながら遊んでいると、たい焼きが売って居た。


たこ焼きも見ながら歩いて居た。


たこ焼きとたい焼き2個買って居た。美羽は。


大輝は、大福2個に。お饅頭を、3個買って団子2個買って居た。


美味しい美味しいと二人は言いながら帰りを道を歩いて行った。


大輝は大福餅を買って。美羽に半分個あげた。割ってあげた。二つに割ってあげた。


半分個ね。って。二人で仲良く歩いた。


願いが叶ったのだろうか?


歩いているうちに零らしきものがある見かけた。

美羽は、駆けつけた。


待ってて。零。

走った。走りまくった。


逢えた。


零だった。


確かに零だった。


「美羽!こんにちは。居たんだね。ようこそ。来ました。どうも。」


「どこ行ってたのよー。探したんだからね!」


零は、普段着を着ていた。ジーパン、上は、長袖のパーカーに青い服。中には緑色の長袖のシャツ。シマシマの入った服だった。


可愛い服着ている。


美羽が。


と零はじろじろ見ていた。


「何よ?じろじろ見ちゃって。なんかついてる?」


「嫌、可愛いなって思って。」


「なんなのよ。」


「嫌、何でもない。服と顔がね。」


「ありがとう。大好き。」


零は、赤くなった。


美羽は赤くなった。


零が赤くなるからだ。


大輝は、ちぇっ、つまんねーの。って小声で言いながら歩いて居たのだった。


3人は、道をわざわざ歩きながら笑った。


ぺきょぺきょかえるっぺは、微笑んでいた。







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