玉ねぎを切る時、涙が出る理由 ~対玉ねぎの恨み回避法~

 玉ねぎ、それは人泣かせな野菜。

 玉ねぎに泣かされた人は数多く、人知れずその涙対策を考案する人は枚挙に暇がない。



 実は、玉ねぎが身を切られる際に、その痛みで泣き叫び、恨んで呪ってくるから~!  というのはあり得ません(笑)



 誰しもが一度は試すだろう方法として、水泳用水中メガネゴーグルがある。

 しかし、水泳用水中メガネゴーグルをしても、涙は止まることはない。


 なぜなら、防御すべきは、実は【鼻】の方だから。目を覆ったぐらいでは、実はノーガードで殴られているのと同じです。

 いくら顔面だけを守っても、ほかがガラ空きなら、それは無意味ですよね。


 実は、玉ねぎを切った際、その玉ねぎの飛沫が目に入るから涙するのでは有りません。飛沫が鼻に吸い込まれ、鼻の奥、視神経付近が刺激されることによって、涙が溢れる。

 初めてワサビを食べた時、鼻の奥がツンっと来て、涙が出る原理と実は同じです。



 新鮮な玉ねぎを泣かない様に切る方法って、実はいくつも存在します。


 割と誰にでも即実行可能です。


 それは・・・加齢による刺激への鈍化=慣れ。というのもひとつなのですが、根本的には主に道具に原因があります。


 包丁の研磨を怠っていると、確実に涙が出ます。切れ味が悪ければ悪いほど、涙は出ます。それはもう、なんでこんなに辛いんだと嘆くぐらいには。

 包丁が切れるようになれば、かなりの確率で泣かなくなりますが、それでも涙が出る場合は、単純に料理の【腕】が悪い。


 味付けが美味しく、料理上手と言われていても、包丁さばきが下手な人って、実は意外と多い。そういう人に限って、押し切りをしている。主に主婦の方。


 押し切り=力押しで野菜などの素材を、上から下への力任せで押し切る。その際、刃が当たる範囲を押し潰すため、玉ねぎの刺激臭が飛散し、涙が止まらなくなる。

 確かに、押し切ったほうが単純に作業は早い。その方が良いと思われがちだが、実はそれが原因で玉ねぎの【恨み】を確実に買っている。



 誰だって、痛い目に遭わされるのなら、反撃して泣かせたくなりますよね。



 なので、前後どちらか斜めに刃を滑らせる様に切ると、細胞を潰さずになめらかな切り口となり、以外にも涙は出ない。ただし、少しだけ技術を要するために時間はかかります。手間を惜しめば涙が止まらず、手間隙を惜しまなければ、涙することは・・・ 多分減っていきます。


 それでも涙が出る場合は、切り捌く精進が足りていない証と思い、とにかく精進を積むことをお勧めします。



 私自身はどうかって?


 道具さえ良ければ、ほとんど泣かなくなりました。泣きそうになったなら、軽く研いでさえしまえばへっちゃらですね。

 但し、側で誰かが切っていたりすると、よく泣かされてしまいますね~。

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