ファンタジー世界で有名な、かの宝箱。あれって実は・・・

 ファンタジー系のゲームや物語で出てくる、宝箱として有名な箱。あれって、実は・・・。


 宝箱・・・ではなく、本来の用途は、衣装箱=衣類箪笥タンス=引き出し=チェスト。

 なので、現代社会では、そこいらじゅうが宝箱だらけ。


 その衣類、今でこそ新品がお手軽に手に入ることが当たり前。

 ですが、それは現代であったればこそ。過去には、一揃い揃えるだけで家が建つ。なので、古着が当たり前だったとか。

 それも、現代風の古着ではなく、一目で思わず捨てたくなる襤褸切れ同然のものでも、立派な商品になるのだとか。もちろん、洗ったりしたら千切れて売れなくなるから洗ったりは・・・していたのだろうか?



 さらには、パラリンピックで脚光を浴びる機会が増えた障碍しょうがい者。

 ある意味では、現代を生きる人間は生まれながらの障碍者とも・・・。


 獣類には密生した毛が、鳥類には羽毛が、魚介類には・・・鱗が? 身を守るために生えている。


 だが、人間には毛皮はなく、羽毛もなく、鱗もない。

 そのため、その都度ごとに、身を守る術を揃えなくてはならない。

 その不便利さがある故に、工夫が常に求められ、それを克服し、新たに顕わとなった障害に挑み続ける故に発展を果たしていったのではないだろうか。



 そして、その宝箱=衣装箱にふんして人を襲う箱型の魔物をミミックと称されています。


 ですが、ミミックの語源は、もともとはもっと、ほんわか、ほんわりした微笑ましいものなのだそうな。

 そして、それは今も子供らによって継承され続けている遊びなのだそうな。


 誰しもが一度は目にし、経験したであろう遊び、なのだとか。




 そして、その遊びの正体は、なになに遊び。




  何の遊び? と思われるだろうが、広義で多岐に亘るので、特定の遊びというわけではなく、いうなれば、【物真似ものまね】遊びがミミックの語源なのだそうな。


 子供は、大人に限らず、目に映る全ての事柄の真似を何でもしようとする。その【物真似モノマネ】を遊びと定義したのが、【~ごっこ=物真似ミミクリ】なのだそうな。


 おままごとは、おまま事。日常の食事風景をモノマネした遊び。

 その日ごろから目にし、体験する日常の真似をしてみたい。という思いが、ごっこ遊びに現れるのだとか。


 鬼ごっこは、悪さをしでかした相手を捕まえる。それは、いたをした自分や、その相手を追いかけている親兄弟の物真似遊び。

 狩猟本能を剥き出しにした猫や犬などの物真似かもしれない。


 かくれんぼもまた、隠された何かを探っている誰かの物真似。


 電車ごっこは、列車が連結されて走っている。その物真似。



 などなど、ごっこ遊びに定義はなく、何となく真似をしてみたいと思われるすべての事柄がミミクリ=物真似遊びなのだとか。


 その誰かの、何かの真似を代々連綿と、延々と続けた結果。よくはわからないけど、それは何となく面白いからこそ、その意味は忘れてしまった。でも、楽しいのだからその真似を続けるといった惰性もあるのかも。

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