フライドチキンと唐揚げと竜田揚げの違い ~フライドチキンの下克上~
フライドチキン、唐揚げ、竜田揚げ、そのすべてが共通した点は、鶏肉を油で揚げた事。
では、その【違い】はどこにあるのか?
実は、フライドチキンは、唐揚げと竜田揚げとは【微妙に】違う料理。
唐揚げと竜田揚げは、フライドチキンとは違う工程。
さらには、唐揚げと竜田揚げも、材料がちょっと異なっていたり。
和風か洋風か、で分けるのであれば簡単だが、明確な違いがそこには実は存在する。
純和風とするのであれば、竜田揚げ。
準和風とするのであれば、唐揚げ。
純洋風とするのであれば、フライドチキン。
ちなみに現代のメキシコでは、鶏一羽を丸ごと揚げるフライドチキンも売っていた。割と一人でも丸ごと一羽食べられる。
違いは、
フライドチキンは、衣に。
唐揚げと竜田揚げには、肉そのものに。
味が付けられている。
フライドチキンは、【揚げ衣】の方に味をつけ。
唐揚げと竜田揚げは、下味として調味液に【肉】の方を漬け込んでいる。
そのために、フライドチキンは冷めてしまうと味が落ちやすく。調理後、熱々の内に食べることが求められる。
唐揚げや竜田揚げは冷めてしまったとしても、肉の方に味が含まれているために、お弁当にしても作り置きしていても美味しいとされている。
なので、現代の唐揚げはフライドチキン風の、【唐揚げ】だったりするものも数多くなるのかな?
では、なぜ唐揚げは準和風なのか?
では、なぜ竜田揚げは純和風なのか?
唐揚げは、フライドチキンを真似て作られている。
竜田揚げは、唐揚げをさらに、【和風】に改良したものとされている。
どこが? となると、フライドチキンを食べた日本人が、日本風にアレンジして作ったのが唐揚げ。その唐揚げを食べた日本人がさらにアレンジして作ったのが竜田揚げ・・・なのかもしれない。
あとは、フライドチキンは調味料とスパイスと小麦粉の揚げ衣を纏わせ揚げたもの。唐揚げは小麦粉をまぶし、竜田揚げは片栗粉をまぶすといった違いも。現代では、小麦粉と片栗粉の両方を混ぜ合わせたりしているので、開発された当時のものとでは、かなりの違いがあるかなと。
当時の唐揚げは、下味としてショウガを主体に、塩コショウ各種スパイスに漬け込まれた鶏肉を、小麦粉をまぶして、油で揚げる。
竜田揚げは、下味として醤油を
それぞれに割と明確な違いがあったようです。まあ、どっちにしてもおいしければそれもあり、どっちもありでしょう。
お好みでどうぞ。
兎にも角にも、今でこそフライドチキンはアメリカの国民食たる地位を築いている物の、発祥して間もない当時は、奴隷か貧乏人のための食事として捉えられていた。
その理由は、金があるなら肉を、牛一頭丸ごと。牛肉至上主義が主らしい。
食べるところの少ない鶏なんてものを食べるのは、貧困家庭か黒人=奴隷くらいだといった偏見から、安価な鶏を食べている姿を見られただけで恥ずかしいといった差別意識があったのだとか。
それが、その美味しさに目を付けたファストフードの草分けが普及させたことにより、アメリカの国民食にまで上り詰めた。フライドチキン下克上のドラマがあったのだという。
さて、すべてに共通した材料である鶏だが、現代社会では流通するその鶏の【雛】の【ほぼ】すべてが、海外産。主にアメリカから輸入されるのだとか。
地鶏とされる鶏も、今では日本固有の種類は・・・どれだけいるのだろうか?
品種改良の名目で交配が繰り返されているため、特定はなかなか難しいかな?
古来より、生きた鶏は割と持ち込まれていたりしていそうなので、非常に交雑しやすいかな?
そして、それは変異し、特化しやすいということでもあるかなと。
世界には多種多様な鶏がいて、その鶏に合った調理法が様々に存在している。
そして、鶏卵にもその多様性がみられるらしい。
【日本では】、鶏卵は
【現代】では、そういった特徴を持つ鶏同士を掛け合わせ、意図的に作り出すのだとか。
スペインの方では、目玉焼きをどんな料理の上にでも乗せる。ハンバーグにも、パスタにも、とにかく何の料理にも合うからと、幾つも食べたいためにサイズの小さい卵が求められるため、サイズの小さな卵を産むことに特化した鶏が求められるとか。
なかには、七色の卵黄を持つ卵も作り出せるという。
さすがにそれは七日にかけて、それぞれ色の濃いエサを与えることでできるのだとか。ただ、ゆで卵にしてみないと分り辛いという。
あと、製菓で使われる卵は新鮮な卵ではなく。あえて適切に長期保存し、時間を置いた卵の方が適しているのだとか。
小麦粉もあえて買い置きした保存された物の方が適しているなど、製菓の手法は材料を無駄なく使うための技術だったのかも。
手間暇を掛け、よりおいしいものを無駄なく作り出したいと言った食い意地が見える気も。
私の今のマイブームは、
基本、丸鶏
かつて、戦後において鶏卵が貴重だった頃、鶏卵は一個五円ほどだったとか。一円札が出回っていた頃の話なので、今で言えば一個が五千円位?
それが今では、すっかり価値観が違ってしまう。松茸しかり、カズノコしかり、かつての捨て値が高級品に、かつての高級品が捨て値と思われるほどに。
親の遺産を2分割して継いだ兄弟二人。
兄はコツコツと貯蓄に財テクに励む。
弟はコツコツと地酒や銘酒を漁りすべてを飲み干した放蕩者。
そして、その二人の資産は、ある時を境に逆転した。
兄の財産はインフレによる余波で、弐百円にまで増やしたものの、現在の二百円に。
弟の財産は総額五円の酒の空き瓶へと変わったものの、その価値は・・・十数万円に。
本来なら、ゴミとされる空き瓶のほうが資源としての価値を持ってしまった。
何がどうなるのかは、その時にならないと【本当に】わからない。
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