魔女のもう一つの読み方

 【魔女】と書かれてあれば、先ず【まじょ/ウィッチ】と読むでしょう。

 そして、ほうきに乗って空を飛び周り、魔法を使って様々な呪いや不思議な出来事を起こす魔性の女。西洋の魔女を思い浮かべるかと。


 実は・・・大分歪曲されたものなのだそうです。


 先ず、魔女は箒では空を飛ばないのだそうです。本当はザルに座って空を飛んでいたそうです。箒に跨って空を飛んだ場合、大変お尻にダメージが入ると思います。そう考えると、笊の方がとても良く考えられていると思いませんか?

 箒は普通に掃除をする為の道具だそうです。病魔を払い、清める為の道具として使われていたのに、何故それで空を飛ぶ事に成ったのかは・・・さっぱり。


 では、何故ウィッチを漢字では魔女と書くのか、実は先に元となるモノがあって、その呼び方を変えた形が魔女=まじょに成ったそうです。

 元々は魔女と書いて【まにょ】と呼ばれるものだった様ですよ。


 元々は仏教で伝えられる下品げほんの魔。【×下品=げひん】ではなく、【○下品=げほん】だそうです。意味としては下級、下位、下等を示す様です。

 そして、反対に【上品】は魔王を指すようです。

 そのあいだの【中品】は魔民。魔人の様なものでしょうか?


 仏教における魔女まにょ女性にょしょうに化けて人心を誘惑し魔道へと陥れ様とする下級の魔の女。要するに、サキュバスに相当する存在の様ですね。


 それが色々と入り混じった結果が、現代の魔女の印象イメージに当てられたのではないでしょうか?

 或いは、かつての魔女狩りというモノは、仏教ならではの要素が断片的に西洋に輸入され、誤解され、歪曲された結果が生み出したのかもしれませんね。

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