童座頭


僕の目は生まれたときから光を捕らえてくれない。理由はもうわかっている。声が何度も何度も訴えてくるのだ。


「お前は大罪人だ。前世のお前はいくつもの咎を負って、それを悔いることもなく命を散らした」


そら見てみろ、これがお前の咎が招いたこの世界だ。心の安寧は失われ、昏冥に支配された人々の苦しみを見よ。


その全てがお前の咎がもたらした結果だ。


無駄だとわかっていても、耳を塞いで身を縮める。許して、と泣きながら請うても声はやめない。


「お前の罪はお前が償わねばならぬもの。泣く暇があるのなら立て」


そして巡るのだ。座頭となって償いの謡いを奏でよ。


そう、その日から僕は座頭となった。


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