第Ⅲ章 八兎夢はまだ生徒会長になるのを諦めていない。
第32話
私は、何でも一番になりたい。
だから、小学校の頃からずっとテストだって一番だったし、走るのだって一番だった。
中学校に上がると、1年生から生徒会長を3年間続けた。
だから、高校に入っても生徒会長になろうとした。
でも、結果は、駄目だった。
中学校からの友達である、華撫に生徒会長の座を奪われてしまった。
負けるはずがないと思っていた相手に負けた。
それがとても悔しかった。
絶対に今度は勝ち取ってみせると思った。
だけど、無理だった。
そして、また私は負けてしまった。
しかもそれが、新入生である、和泉佑樹という男子生徒に、私のついている役職よりも上の生徒会副会長に。
私はもう生徒会長になれないんじゃないかって思ってしまうことがある。
でも、まだ私は生徒会長になることを諦めていない。
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