第18話

「よろしく」

「よろしく。えーと、失礼だと思うけど、名前は?」

「え?ああ、私ですか?私は、瀧本麗華たきもとれいかといいます」

「そう。教えてくれてありがとう。なんて呼べばいいかな?」

「麗華で、いいですよ」

「じゃあ、麗華で。じゃあ、俺のことは、佑樹でよろしく」

「はい」

それから、学級委員以外の係決めが始まった。

風紀委員から始まり、その他にもいろいろとあった。一番この学校おかしいだろうと思ったのは、給食係だったかな。だって、ここ、高校だよ。だから、給食なんてでないのにさ、そんな係があるんだもん。でも、その給食係が、一番人気があったんだけどね。

………たぶん、俺もこういう役割になっていなければ、給食係を選んでいるだろう。

「では、これでいいですか?今なら、変えることも可能ですけど」

「大丈夫だよ!」「オケー」

とかいろいろと賛同の声があったので、これにて無事に係決めは終わった。

それは、よかったのだけど、そのあとに先生から貰った書類の量に絶句した。

だ、だって、10センチはあるんだよ!そんなのを1日でって。なんの紙かって言うと学級委員のことと生徒会副会長としての紙だ。まあ、比率にすると学級委員1:生徒会副会長9って感じなんだけどね。

っていうかさ、なに俺ってもう生徒会副会長になるのって確定なわけなの?俺そんなこと聞いてないけど。

「はあー、今日は帰るのが、遅くなりそうだ」

「じゃあ、教室で私と一緒にやっていかないですか?」

「え、いいの?」

「いいですよ。私一人だとどうもやらない体質でしいてね。なので、こっちとしても一緒にやって貰えると助かりますから!」

「そう?じゃあ、一緒にやろっか」

「はい」

こうして、麗華と一緒に学級委員の仕事をやることになった。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る