第14話
そして、朝。時刻は、6時半。
いつもの俺なら普通に寝ている時間なのだが、華撫先輩のお呼びだしということで、こんなにも早く起きている。
学校までは、そんな時間はかからないから、7時ぐらいに出ればいいとして、
「昼御飯どうするかな」
今気づいたことなのだが、昨日お母さんに明日朝早いからとかそういうことを全く言っていなかったのだ。
「んー、まあ、食堂で買うとするか。金欠な俺には厳しいけどな……」
そんなこんなで、もう家を出る時間になっていた。
「じゃあ、そろそろ出るとするか」
そして学校についたのは、大体7時20分。
それから、生徒会室に行って7時27分ぐらい。
「失礼します」
そして、俺は、生徒会室の扉を開けた。
扉を開けたら、そこには、なんと私服姿の華撫先輩がいた。
◇◆◇◆
え、どういうこと!?な、何故私服姿なわけ!?
「おはよう、佑樹君。?どうしたそんな焦ったりして?」
「せ、先輩が、私服がだったので」
「ん?私服姿のなにがいけないの?」
「いや、いけないとかそういうのじゃなくてですね。って、私服って問題ありますよ!」
「なんで?」
「だって、ここって、私服登校認められてないですよね!?」
「うん、そうだね」
「じゃあ、私服姿でいることっておかしいですよね!?」
「そうだね。登校の時ならね、でもここは、生徒会室だよ。だから、いいの」
生徒会室は、私服でも大丈夫とか言ってる、この生徒会長ダメだわ。
「まあ、私服については、妥協するとして。俺を呼んだ理由ってなんですか?」
「それはね、私に勉強を教えて欲しいの!」
「はあ?」
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