第5話

ゲームをし終わったあと、俺は、そういえば、と思って

「あ!そういえば、服見たかったんじゃなかったけ?」

と真琴ちゃんに言った。

「ん?そうだったかも。まあ、でもいいかなー。楽しかったし、それになんかお腹減ってきちゃった」

ゲームじゃなくて、服を見ることが本来の目的だったんじゃなかったけ?

ま、いいか。真琴ちゃんが、そう言うなら。 

「そっか。じゃあ、昼御飯食べに行こう」

「そうだね!」

「で、なにが食べたいの?」

「んーとねー 、ピザとか?かな」

「ピザ?意外とカロリー高い物食べるだねー」

「む、なに、私がカロリー高い物食べちゃいけないの?」

真琴ちゃんが、膨れ顔でそう俺に言ってきた。

「いや、別にそんなこと言ってないよ。只、スタイルとか麻琴ちゃんいいからさ、カロリーとかもいろいろ気にしているのかなーと」

「なんだ、そんなことか。うん、まあ、カロリーとかいろいろ気にしているけど、カロリー取り過ぎちゃった分は、その日の内にその分動くからね」

「そっか。じゃあ、ピザ食べに行こうか」

「うん!」


「いらっしゃいませー!お客様2名様でありますか?」

店員さんが、営業スマイルで聞いてきた。

「はい」

「では、3番テーブルへご案内します」

「宜しくお願いします」

そして、俺たちは、店員さんに席を案内され

「こちらに、メニューがあるので、お決まり次第、そちらにあるボタンを押してください。では、ごゆっくり」

言い終わると、店員さんは、姿を消した。

そして、俺と麻琴ちゃんは、メニューを一緒に見た。

そして数分後

「私は、決まってるけど、佑樹君はまだ?」

「んーと、チーズピザかシーフードピザで迷ってるんだよね」

「そうなの?私チーズピザだから、半分こしよ?」

「いいの?」

「いいよ」

「じゃあ、そうするかな」

麻琴ちゃんが、ボタンを押してすぐにさっきの店員がきた。

「決まりましたか?」

「はい。チーズピザ1つとシーフードピザ1つで」

「かしこまりました。では、少々お待ちください」

「はい」

そして、6分後ぐらいだろうかピザがきた。

「うわー、なんか凄くおいしそうだよ!」

「そうだね。なんかこう、ものすごく食欲をそそるね」

「うん。早く食べよ!」

「そうだね」

まずは、シーフードピザからだ。

貝をふんだんに使い、だが、貝の味に負けないぐらいに、その他の食材がとても旨い。こんな、ピザ食べたことなかった。

「どう?そっちは、美味しい?」

「おいしいよ。すごく貝が美味しい!」

「そっか。じゃあ、私のもあげるね」

「ありがとう。じゃあ、こっちも」

俺と麻琴ちゃんは、半分ずつ交換した。

麻琴ちゃんがくれた、チーズピザも凄く美味しいそうだった。おそらく何種類かのチーズを使っているのだろう。

そして、俺は口の中へとピザを運んだ。

口の中に入れた瞬間に、チーズの風味が広がった。

チーズ好きな俺には、もう、なんとも言えない美味しさだった。

「………おいしい」

「うん、こっちもおいしい」

それからの時間は、お互いに無口だった。


「ありがとうございました。またのご来店待っております」

そして、俺たちは、店を後にした。

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