飛鳥

50の質問：鷲

１　まず、お名前をどーぞ。正式名、本名などあればそちらも。

　　　――鷲。本名はロウ、らしいけど、実は覚えていない（笑）

２　あなたの性別・髪や瞳の色・体格・民(種)族など（あれば）身体的特徴を教えてください。

　　　――男だよ。俺が女だったら気持ち悪いだろうな～（笑）。

　　　髪は銀灰色、瞳は明るい緑。

　　　身体はでかい……よく、邪魔だと言われる（笑）。

　　　ヒルディア王国とキイ帝国の国境あたりで生まれたらしいんだが、

　　　これも、よく覚えていない。

３　あなたの故郷について語ってください。

　　　――覚えているのは、ヒルディア王国とキイ帝国の国境の村だ。

　　　凄い山の中で、隣の村までは、歩いて十日ぐらいかかる。

　　　宗教上の聖地だったんじゃないかな。

　　　崖を削って、いろんな神像を彫ったり、絵に描いたりしていた。

　　　絵師が大勢居た……その中の一人に、俺は拾われたんだ。

　　　今は、もうない。

４　あなたが今いる国(都市・土地)について教えてください。

　　　――ここは、〈黒の山〉と言われる聖地だ。

　　　神話上は、ルドガー神の居城ということになっている。

　　　《星の子》がいて、毎日、巡礼者が大勢やって来る。静かないい所だ。

５　あなたの職業(地位・称号)は？

　　　――子供の頃は、絵師見習。以前は用心棒。今は、子守り？（笑）。

６　あなたの家族について教えてください。

　　　――鳩、鷹、雉、隼。ずっと一緒にいるんだから、家族だろ。

７　あなたが今身につけている服装について教えてください。あれば武器防具アクセサリなども。

　　　――この上着は木綿だな、色は藍。脚衣（ズボン）も。革製の長靴。

　　　ヤクの毛を織って作った外套（チュバ）を羽織っている。

　　　凄い刺繍がしてあるんだが、俺が作ったわけじゃないから、意味は判らない。

　　　長剣を一本佩いている。こいつを手離すことはないね。

８　あなたの信仰(宗教・伝説など含む)について教えてください。

　　　――俺は、ルドガー神の化身（アヴァ・ターラ）だとか天人（テングリ）だとか、好き勝手に呼ばれているが、実は信じていない。

　　　神を信じている人を莫迦にしているわけじゃないが、連中が何かをしてくれるわけじゃないからな。

　　　敬うことは出来るが、当てにしないだけだ。

９　上司・主君などはいますか。どんなひとですか。

　　　――いないね。窮屈だから、持ちたくもないよ。

10　恋人(夫・妻)はいますか。どんなひとですか。

　　　――いる……って、ネタバレにならないか？　これ。　

　　　俺より年下で、素直ないい子なんだが、見ていると、かなり危なっかしい。

　　　そこがいいんだが……って、おい、惚気させる質問なのかよ？（笑）

11　特殊技能などあれば教えてください。

　　　――技能？　《古老》の能力って奴は、特殊技能に当るのか？　

　　　おまけみたいなもんだ。

12　体を動かすのは得意ですか。動作は速いほうですか。力は強いですか。

　　　――得意……というか、他に取り得なんかねえよ、俺の場合（笑）。

　　　動作は速いんだが、身体がでかいせいで、のんびりしているように見えるらしい。

　　　力は、大抵の男よりは、ある方だな。

13　書物は読めますか。読むのは好きですか。

　　　――キイ帝国の文字なら読める。好きも嫌いもないな……必要なら読む。

14　喋るのは好きですか。母国語以外に話せる言葉はありますか。

　　　――好きな奴と喋るのは好きだが、嫌いな奴とは話したくない……って、当然か（苦笑）。

　　　ヒルディア王国の言葉は忘れた。キイ帝国の言葉は、少しだけ覚えている。

　　　今は、ナカツイ王国の公用語を使っている。

15　行ってみたい所はありますか。それはどんなところですか。

　　　――ん～。一度、海を見てみたいな。

16　好きな食べ物は何ですか。それはどんなものですか。

　　　――食べるのは好きだ、何でも美味しい。

　　　だからこんなにでかくなったんだろ（笑）。

17　嫌いな食べ物は何ですか。それはどんなものですか。

　　　――ない。思いつかない。ゲテモノでも、結構面白がって食べる（笑）

18　朝起きてまず最初にする事は？

　　　――髪を括るか、チャパンを着るか……だな、とりあえず。

19　夜寝る前に必ずする事は？

　　　――言わない。教えてやらない（笑）。

20　苦手な人はいますか。どんなひとですか。

　　　――実は、ルツが苦手だ。

　　　頭のいい奴だし、いろいろ教えてくれるのは有り難いんだが、どうも、相性が悪いらしい。

　　　別に、本人に言ってくれてもいいぜ、知ってるから。

　　　苦手だが嫌っているわけじゃないことも、ちゃんと判ってくれている。

21　尊敬する人はいますか。どんなひとですか。

　　　――俺の周りにいる奴は、皆、どこか凄いところがあると思ってる。

　　　雉も、鳩もだ。

　　　尊敬出来ないような奴と、一緒には居られないだろ。

22　死んでもやりたくない事はありますか。それはどんなことですか。

　　　――う～、考えるのも嫌だな。子どもを傷つけること。

　　　野郎を抱くことと、野郎に抱かれること。悪いが、そっちの指向は、ない。

23　もし、ひとつだけ願いがかなうとしたら、何を願いますか。

　　　――ひとつだけなんて、せこいこと言うなよ。

　　　五十くらい叶えろよ、と言う（笑）。

24　もし、あなたに子どもが出来たら、どんな子どもにしたいですか。

　　　――どんな子供でもいいよ。思いっきり可愛がるから。

25　どのように死にたいと思いますか。

　　　――百人くらいの美女に囲まれて、惜しまれながら死にたいな。

　　　……嘘だよ（笑）。

　　　百二十年くらいしぶとく生きてボケまくった挙句、仲間や子供達に囲まれて、『あー、やっと死ぬのか、こいつ』 とか憎まれ口を叩かれながら、老衰で死ぬのがいい（笑）。

　　　勿論、仲間うちでは、俺が一番先に（笑）。

26　あなたの野望は。

　　　――百人くらい美女を集めて……それはもういいって？（笑）。

27　自慢話をおひとつ。

　　　――仲間がいること。これが一番。

28　今までで一番恥ずかしかった事は。

　　　――恥ばっかりかいてるから、もうどうでもいい。

29　今までで一番嬉しかった事は。

　　　――何だろうな。本編を読んでくれって？

30　今までで一番ショックだった事は。

　　　――やっぱり、鳶と鵙に死なれたことかな……。

31　戦争をどう思いますか。

　　　――嫌だね。どうにもならないことなのかもしれないが。

32　夢はありますか。それは何ですか。

　　　――仲間達と一緒に、のんび～り暮らす。

33　信念はありますか。それは何ですか。

　　　――そういうの、嫌いなんだよ……信念とか、努力とか、根性とか。

　　　無理するのは嫌い。嫌なことはしないし、したくない。

　　　そんなことをしなくても、何でも出来るのが、理想。

34　趣味はありますか。

　　　――絵を描くこと。革細工も好きだ。

35　あなたの世界に魔法はありますか。魔法についてどう思いますか。

　　　――俺や雉や、ルツが使っている奴か？　

　　　便利な時もあるけれど、無い方がいい。

36　好きな事は何ですか。

　　　――昼寝。食べること、酒を呑むこと。絵を描くこと。

　　　仲間と話すこと。他にも沢山（笑）

37　嫌いなことは何ですか。

　　　――髭剃り（笑）。

　　　さっきも言ったが、無理すること。頑張ること。自分に嘘をつくこと。

　　　我慢すること。……子供だな（苦笑）。

38　大事なものは何ですか。

　　　――仲間。

39　好みのタイプは。

　　　――俺、惚れっぽいんだよ。

　　　誰でも、どこかにいい所を見つけちまうほうだから、そういうのはない。

40　異性をオトすコツなどあればご教示ください。

　　　――ええ？　いいのかな、そんなこと言って（笑）。

　　　まずは、自分がいい男や女になること、だろ（笑）。

41　異性遍歴などは。

　　　――言ったら殴られる（笑）。

42　これだけは許せないっということはありますか。

　　　――仲間が傷付くこと。

43　死ぬまでにやっておきたい事はありますか。

　　　――百人の美女を集めて……しつこい？（笑）

44　あなたの世界に竜はいますか。妖精は？　それは、どんなものですか。

　　　――いるのかもしれないが、観たことがない。

45　あなたの世界に魔物はいますか。それは、どんなものですか。

　　　――こいつも、いるのかもしれないが、観たことがない。

　　　……いなくてもいいけど。

46　雨の日は嫌いですか。その理由は。

　　　――嫌いな天気はない。日照りも、雨も、嵐も、吹雪も。

　　　ただ、それを凌ぐことが出来ればいい。

47　忘れられない風景はありますか。

　　　――…………。ありすぎて、答えられない（苦笑）。

48　戻りたい場所はありますか。

　　　――ない。いつでも、『今居るところが最高』。

49　作者にひとこと。

　　　――お前って、本当に往生際が悪い奴だよな（苦笑）。

50　読者にひとこと。

　　　――よお。新しく読んでくれている奴も、昔からの奴も、いつも本当にありがとう。

　　　まだ当分続くらしいから、見捨てないでやってくれると嬉しい。

　　　また会おうぜ（笑）。

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トグル：「……フッ（苦笑）」

鷲：　　「何だよ」

トグル：「予想通りだな、と」

雉：　　「まったくだ」

鷲：　　「俺、期待は裏切らないことにしてるんだ♪」

雉：　　「期待ねえ。美女百人が？」

鷲：　　「百二十人でも、いいぜ。美女に囲まれて、美女と逝（イ）くのが理想」

雉：　　「素面で言うなよ。その人数は無理じゃないか？」

鷲：　　「何を言う。俺の実力を甘く見るなよ」

トグル：「お前達は、一夫多妻制ではなかろう？」

雉：　　「そうか。制度上、トグルはハーレムを造れるんだ……」

トグル：「俺は、そんな面倒なことは、せん！」

鷲：　　「制度なんて関係ないもんね。俺の心は、常に全ての美女に対して開かれている……」

トグル：「良いのか？　そんなことを言って。先刻から、こちらを観ているぞ」

鷲：　　「ぎく」

雉：　　「しかも、密偵（オダ）がいる」

鷲：　　「…………」

隼：　　「オダ、ちょっとこっちに来い」

オダ：　「えっ？　僕、ですか？」

鳩：　　「そーよ。お兄ちゃん達が何を話していたか、教えてちょうだい！」

タオ：　「隠し事をすると、ためにならぬぞ」

鷹：　　「オダ、お願い♪」

オダ：　「えっえっ？　ぼ僕はどうすれば……」

鷲：　　「わーっ！　オダ、待って。言わないで……」

　　第五部に続きます（続かない）。