第68話ギルド関係者らしいお仕事をする マリーにちょっとしたアドバイス その2
つぎに、俺も冒険者ギルドに入ってからの講習や、ギルドマスターとして覚えさせられたスキルについて説明する。
まずコモンと呼ばれる指導というスキルを所持する人間が教えることが出来る、適性か低くても習得が可能なスキル。
適性があると、反復練習などで教えられなくても習得でき、転職しても覚えていて威力は落ちるが使えることが出来るのも特徴だ。
つぎにアンコモンと呼ばれる指導レベル5以上の指導スキルを所持する人間によって教えることが出来る、適性かあれば習得が可能なスキル。
二刀流だったり、大剣術だったり、中レベルの魔法だったりを
適性があると、下位スキルのレベルを反復練習などで上げて上位スキルとして習得できたりするのも特徴だ。
転職しても覚えていはいるが、スキルとしては発動できないことも多い。
つぎにレアと呼ばれる指導レベル10の指導スキルを所持する人間によって教えることが出来る、適性かあれば習得が可能なスキル。
武術なら免許皆伝だったり職人だと暖簾分け出来たりするような高位スキル。鑑定や指導スキルもレアスキルである。
そしてスーパーレアもしくはユニークと呼ばれる希少スキル。
おれの岩石創成やアイテムボックスといった最初から習得しているようなスキルが該当する。
マリーのスキルは鑑定で大陸共通言語、剣術、槍術、盾術、筋力強化があるのは知ってる。
あと???はおそらくアイテムボックスだろう。
問題は、スキルが直接戦闘に特化しすぎなところ。
ソロで活動するなら、身を隠す隠蔽か先に敵を発見する斥候のスキルが欲しい。
あと、
薬草を採取してギルドに納めて日銭を稼ぎ、余ったやつはポーションにして商業ギルドに卸す。
俺も、盗賊討伐での賞金と
「どうすれば・・・」
マリーは心配そうな顔をする。
「ひとつは、
そう言って指を一本立てる。
先行投資が必要だが、その辺はスキルを育てればすぐに返せる。
王都ギルドなら冒険者ギルドも商業ギルドも低金利で金を貸していること。
マリーのステータスと年齢なら、俺の娘のように、ギルドから依頼という形の奨学金を貰えることもある。
「ひとつは冒険者ギルドで臨時パーティーを募ってある程度のレベルまで頑張る」
そう言ってもう一本指を立てる。
うちのように近場に初級~中級ダンジョンがある冒険者ギルドなら、人数合わせでその場限りのパーティーが組まれることはよくある。
王都ギルドのように初心者が集まるところも同様だ。
そして、ある程度のレベルと実績を積めば、ダンジョンに取り残された冒険者を救出する冒険者ギルド所属の助っ人になることが出来る。
商業ギルドに所属して商隊の護衛に従事する手もある。
どちらも待機日数という稼ぎの乏しい日があるというノルマはあるが、食べる事には苦労しない。
「あとは、ファミリー・・・学校で言えばクラブや同好会に入って支援を受ける」
大手の冒険者系ファミリーだと、体験で短期間所属できたりして厚い支援が受けられたりするが、食い物にする悪徳ファミリーも無い訳じゃない。
俺も商業ギルド系のファミリーを持っていて、
「ギルドマスターのファミリーに仮所属してもいいですか?」
かなり誘導した感はあるが、マリーの勧誘に成功したようだ。
ついでに、隠蔽スキルLv.10を持っているので、指導スキルが獲れるかやってみようと思う。
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