第27話ファミリー登録 その2
ファミリー登録は、この世界で冒険者を相互扶助する組織。冒険者ギルド、商業ギルド、教会で登録ができる。
これはこの3つがギルドという組織を構成しているからだ。
冒険者ギルドの下には戦士・魔法使い・斥候・弓士といった
商業ギルドの下には農民(場所によっては漁民・猟師・鉱夫)・職人・商人といった
教会でファミリー登録ができるのは治癒魔法が使える僧侶、僧侶を護衛する聖戦士や聖騎士が所属するからだ。
聖戦士や聖騎士、僧侶に転職するための専門のスキルを学ぶこともできる。
「ユウさん。商店『毘沙門』へのファミリー登録完了しました」
根古ニャーから返却されたギルドカードに目を通す。
名前 ユウ・メディチ
性別 女
年齢 20歳
種族 人間
総合レベル 37
職 防具職人Lv.9 他5職
指定公開スキル 鑑定Lv.3
称号
冒険者クラス 黒
商人クラス 黒
商業ギルド所属『毘沙門』ファミリー。ファミリー代表(構成員サラ・メディチ。ヤエ・メディチ)
ホッキョウ冒険者ギルド ギルド職員見習い
賞罰
嫁さんと娘のギルドカードの称号に商業ギルド所属『毘沙門』ファミリー構成員があるのも確認する。
「ところでユウさん。サラさんヤエさんとセカンドネームが同じということは親子かなにか?」
「ん。旦那と義理の娘」
根古ニャーの問いに噛むことなく設定の関係を告げる。
途端に聞き耳を立てていた女子職員から歓声が男性職員から悲鳴にも似た叫び声が上がる。
あ、いつも会うたび歯をキラキラさせていたイケメン男性職員が泣きながら出て行った。
「今度詳しく」
根古ニャーと周りに寄ってきた女子職員の笑顔が滅茶苦茶怖かった。
「
手紙の内容は・・・どうやら
場合によっては南方辺境伯との謁見を覚悟して欲しいとのこと。
うん。色々遠出できないよう手を打っておこう。
次の日、冒険者白級への講習会。人や亜人を殺すということの心構えとかを教え・・・た。
歴戦の冒険者の偉そうなお言葉より、最近指名手配の犯罪者を躊躇なく殺した人間の言葉のほうが覚悟とか感じられるということらしい。
ギルド職員見習いの研修の一環ということで俺に拒否権はなかった。
昼食をとったあと、俺たちは王都を後にした。
次の日の夜明け近く宿屋
「ま、満足した?」
「とりあえず」
俺の隣で奥さんが大の字になって大きく肩で息をしている。
当然のことだが何も身につけていない。
それは俺も一緒だ。
いや、凄かったですよ奥さん。
心はオジサンでも身体はぴちぴちのお嬢さんで、奥さんもいまはダークエルフの青年なんですよ。
まぁ、魔素核を産んで嫁さんの大変さを実感したって口を滑らせたら、見せる見せないの話になって、さらにエスカレートしたのが原因なんだけどね。
これ以上は割愛させてもらう。(興味ないだろうし)
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