第22話貴石を創ろう家を造ろう
まず鍛えるのは宝石生成。とにかく宝石生成Lv.1を発動させて滑石を100個造る。
ついでに鑑定の訓練。手に取ったふたつの滑石を大小で仕分けていく。同じ大きさなら透明度が高そうなものを透明度が同じならどちらもいいものとして選り分ける。
それを一番高そうな滑石になるまで選り分ける。
選り分けが終われば、残った99個の滑石を材料にして再び滑石を残った滑石を見本にして生成していく。
このとき大きさを親指大として均一に、不純物を取り除くよう意識して造る。
不純物の除去と大きさを均一化を目指したお蔭か、滑石は90個しか造れなかった。
これを繰り返すこと一日。生成して1番いいと選り分けた滑石が30個になるころには鑑定Lv.1と宝石生成Lv.2を習得することが出来たよ。
滑石は、裁縫の時に布に直接印を付けるために用いるチャコやタルカムパウダーいわゆるベビーパウダーといった化粧品に使えるので
利尿作用、消炎作用があるためか漢方や和漢薬の材料になるのでガンガン生成していく。
チャコは布留親方に安く卸すことにしよう。
宝石生成Lv.2で生成できるのは石膏と琥珀。
どうやら生成レベル=ドイツの鉱物学者モースが確立したモース硬度で確定のようだ。
あちらの俺に情報を送って貰ったが、硬度表は以下の通り。
1 滑石
2 石膏、琥珀
3 大理石、方解石
3.5 コーラル、真珠
4 マラカイト
5 アパタイト
5.5 ラピスラズリ
6 オパール、トルコ石、ムーンストーン
6.5 タンザナイト、ペリドット、ネフライト
7 アメシスト、翡翠
7.5 ガーネット、トルマリン
8 エメラルド、トパーズ、アクアマリン
8.5 アレキサンドライト、キャッツアイ
9 ルビー、サファイヤ
10 ダイヤモンド
おそらくコーラルやキャッツアイといった中間硬度の宝石は切り上げだろうな。
それより石膏が生成できるのは便利だ。非常に丈夫で断熱・遮音性が高い建築素材が造れる。
美術室の胸像のほうが有名かな?
明日からは宝石生成のレベルアップは地上の建物の建設と兼ねよう。
翌日。嫁さんと娘からメールが来た。
準備が整ったらしく大陸南部の悠久の森にあるダークエルフの渓谷から東に海を目指すらしい。
ソウキ皇国の東端にある港湾都市クレから船に乗りそこから北上。
劉国の港湾都市ジャンを経由してさらに東にあるワ国の港湾都市ハッカタに渡り、娘と合流。
ハッカタからジャンに戻る。順調なら往復六か月ほどの行程らしい。
ジャンで合流することを打診してみよう。
では家、じゃないギルド館を建てるとしますか。
とりあえず石造りの地下付二階建ての防具屋を建てる。
一階は受付と防具屋の展示スペース。二階は俺の家族の居住スペースと倉庫。
ただし一階は受付と簡単な酒場に二階部屋は四組八人ぐらいが泊まれるものにいつでも変更が可能。
まずダンジョン入口の近くに石造りの道具屋を建てる・・・ための木を切る。
岩石生成で作った
切り出した木材は生活魔法である水生成で乾燥させていく。
水生成は空気中の水分を水として取り出す生活魔法だけど、水の魔石をつかった魔道具でも同じ理屈で水分を集めることが出来るらしい。
建物の構造は地上2階地下2階。1階はレジカウンターと防具の展示スペース。2階は一応倉庫のある俺の居住スペース。
1階の展示スペースはテーブルと椅子を置けば簡単な酒場になるし、2階はトイレがある4室の宿に変更が可能だ。
地下1階は倉庫で地下2階は工房。あと本当の居住区である裏ダンジョンの地下6階に続く階段を付ける。
劉国から土地を貰うことが出来れば、数日のうちに近くにダンジョンの入り口が出現。
俺の店は、泊まることもできる冒険者ギルド館に早変わりという寸法だ。
そのときは俺が何らかの形でギルドに関われるようにそのときは
まず岩石生成Lv.10を駆使して建物予定地を掘り下げて地下1階と2階を造る。
掘り出した土を材料に、建物の基礎を作っていく。
当然だけど給水排水路もきちんと付ける。
この辺は王都の下宿を改造した経験があるので作業は早い。
つぎに石の柱で部屋や廊下の数だけ長方体を造り、壁や床、天井は石膏を板状にしたもので埋めていく。
石の角材で作るツーバイフォー工法ってやつかな?岩石生成さまさまである。
これに1階の床には大理石。2階の床には木の板を張る予定だ。
2階の部屋は北に廊下。全4室は南向きに窓がありレールにはめた透明度の高い石英ガラスを左右にスライドさせる横引き式。
1階の防具屋の展示スペース前面にはハメ殺しの石英ガラスの窓を設置して外からも中が見えるようにする。
夜は戸袋から石膏板を出して覆い隠し光が零れないようにする。
デカい蛾とか飛んできてもらっても困るからね。
ちなみに石英ガラスは、宝石生成ではなく(石英は宝石分類では水晶)岩石生成で石英だけを原材料にして
これは、ダンジョンをつくった場所に石英の砂、いわゆる珪砂が豊富にあったのが理由。
試しにと、宝石生成で造った大量の滑石を材料に岩石生成を行使したら綺麗な滑石が出来たんだよね。体積が100分の1になったから石英ガラス作成以外にはやらないけど。
店の飾り用として石英の剣と盾、髑髏の置物を創っている。いいよね水晶いや石英髑髏。
そうやって石で造れるところは1日かけて全部作り上げていった。
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