第13話冒険者ギルドに登録してクエストも依頼しましたました
入り口の半分ぐらいしかない開き扉を押し開けて冒険者ギルドの建物に入る。
扉が半分なのはギルドが外から見ても24時間営業していることのアピールなんだろうか。
ざわっ
建物に入るなり様々な視線が俺に集まる。
3分の2は品定めした上で視線を逸らす。
残る3分の1のうち3分の2が品定めを続行。
更に残る3分の1は口笛や卑下た笑い声をあげて歓迎している。
中身がオッサンである俺にしてみれば筋肉ダルマたちに囃し立てられても気持ち悪いだけだ。
「ギルドに登録したいのですが」
何故か待機列が出来ていない窓口の受付で用件を切り出す。
「こちらに記入をお願いします」
対応に出たのはチワワの頭を持つ、ちっこい
うん。なんとなく列が空いてる理由が判るような気がする。
つぶらな瞳がなんとも頼りない・・・ような気がする。
羊皮紙には
・冒険者ギルドに登録する者は以下の額の登録料を納める。
一年金貨一枚。三年金貨二枚と大銀貨五枚。五年金貨四枚。
・登録料は国に納める人頭税も兼ねる。
・ギルド員は色なし(カードの色は透明)をスタートにF(黒)、E(白)、D(黄色)、C(赤)、B(青)、A(紫)、S(錦)の8階位に分けられる。
なおクラスによって受けられる
クラス 難易度 内容
無 -なし 採集・雑務
F級 -☆ 狩猟・初級ダンジョン探索
E級 -☆☆ 依頼による護衛
D級 -☆☆☆ 中級ダンジョン探索
C級 -☆☆☆☆ 小規模討伐
B級 -★ 上級ダンジョン探索
A級 -★☆ 中規模討伐
S級 -★☆☆ 最上級ダンジョン探索
※依頼書には星印で難易度が記載されている。例えば同じF級にも難易度があり、星の横にさらに小さい星が5つまで付く。
※
クラスは商業ギルドと同じものを採用。
・
・ギルド銀行(商業ギルドと共通)が無料で利用できギルドカードで決済が行えるようになる。
・ギルドに所属する店での割引が得られる。
・クラスはA級まではこなした
・2階級以上の冒険者がいれば1階級上までの
・
などなど
「問題なければサインと身分証か商業ギルドカードを提出してください」
ちっこい
「では、ユウ・アクイ・メディチさん。こちらの水晶に手をかざしてください」
水晶にあるスリットに身分証を差し込むのを見て俺は水晶に手をかざす。
「それでメディチさま。登録は何年にいたしますか?」
「あ、はい五年でカードからの引き落としでお願いします」
手続きは商業ギルドと変わらないがこちらは余計な干渉がない。
ちっこい
「カードを紛失した場合は銀貨2枚で再発行します。カードは本人のみが使えますのでご心配なく」
カードを落としても金を横領されないということかって商業ギルドでそういう説明受けたっけ?
まあいいか。
「早速なんだけど2件ほど。ひとつは
俺の質問にちっこい
俺は手甲を外して机の上に置く。
・5日間使用しての評価。
・評価は商品として発売するときのお墨付きコメントに使用するのでいい加減な評価は自分の評価を下げる。
・悪評も次の商品開発に繋げるので是非もないが、いい加減な評価は自分の評価を下げる。
・報酬は冒険者ランクに応じて黒なら大銀貨5枚。段階的に紫以上なら金貨1枚を払う。
・評価してくれた冒険者で購入を希望するなら割引する。
・期限は3か月。人数は制限しない。防具は要望に応じて後日追加する予定。
・防具を破損しても賠償は請求しない。
取りあえずはこんなところか。
更にアンケート用紙も作成する。
・名前
・クラス
・感想、要望
・幾らまでなら金を出すか
これでいいか。
ちっこい
この手甲には内緒の機能を折り込んでいるのだが、はたして依頼を受けた者は気付くだろうか?楽しみである。
「はい承ります」
ちっこい
その後
・転職システム-適性が無くても短期間でレベル1にまで引き上げてくれる。ただし極める(レベル10)まで職が固定される。
・解体システム-野外で仕留めた魔物はゲームのようにアイテムをドロップしない。然るべき処置をして素材にする必要がある。(知ってた)
・買い取りシステム-素材から不要武器の買い取り・・・商業ギルドよりは少し条件がいい。
などの説明を受ける。
判らないことがありましたらお気軽にとチョットした辞書なみの案内本を手渡される。
商業ギルドでは
ちーん
ベルの涼しい音色が響き、商業ギルドで見た
羊皮紙じゃないんだ。
「こちらが、
吐き出された紙に、ちっこい
「賞金と報奨金はギルド銀行に直接入金できますが」
「ではそうしてください」
ざわざわがさらに大きく広がっていく。
知ってる。これってカイ(自主規制)
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