4章 あなたに会えて #3

大きな音がした通りに出ると、自分と年の近い男の人が倒れていた。


近くには自転車が倒れていた。


先に来ていた人達が呼んだのか、救急車の音が聞こえた。


救急車の音がしたとたん、私に異変が起きた。


あれ.....?ぼんやりする。なんだか夢を見ているような感覚。


頭がくらくらしてその場に倒れこんだ。





美咲みさちゃん!? 大丈夫!?」


優香ゆうか先生の声が聞こえたが反応する間もなく、目の前が真っ暗になった────。




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目が覚めるといつも通り病室のベッド。


私は立ち上がると、ドアを開けていつもの場所に向かうべく、歩みを進めた。




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表情がなくなってからというものの、私の声のトーンが落ち、暗いイメージがついてしまったらしい。


この病院に来てから一人も友達ができず、独り『ふれあい広場』で窓の外にある何も植えられていない庭を眺める日々が続いた。

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