1章 君と出会う #4
彼らが帰ってから15分ってところか。
母さんが着替えを持って戻ってきた。
「ベッドに上がりたいから手伝って。」
「ナースコールすればいいじゃない~(笑)」
たしかにそうなんだが、たかがベッドに上がるくらいでナースさんを呼ぶのはさすがに気が引ける。
ようやくベッドに入ることができ、楽になった。
「ありがとう、母さん。あー、そういえばクリスマス寝過ごしたんだったな~。ローストチキン食べたいなぁ~。」
「じゃあ、退院したら食べましょ。そのためにしっかり治さないとね。」
「よっしゃー!」
最近はクリスマスプレゼントよりも、ローストチキンとかの食べ物が僕の中のクリスマスのメインだ。
別に食い意地が張ってるわけではない。
だって美味しいじゃないか、あの香ばしさと歯ごたえ、
オードブルもテンションが上がる。
だから僕にとってはクリスマスを寝過ごしたのは一大事だった。
まぁ、退院したら食べるって母さんと約束したから、早く治すために、リハビリを頑張ろうと思った────────
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます