第4話
「え?皮膚の病気なの?」姉から一分も絶たずに連絡が返ってきた
「見たんだけど、わかんない」
「どんな感じなの?」
「毛もないし、皮膚が何ていうか、、」
「全体なの?手術が必要なの?」
「いや、毛があるところはあるんだけど、なんともいえない」質問に対してうまく答えることが出来ない
「そんなに酷いの?」
「まだ完璧綺麗に拭いてるわけじゃないからあんまりわかんないんだよね、とりあえず明日皮膚科で調べるって」
皮膚欠損、と言われてもわかるわけがなく次から次へと質問がとまらない
先生から私が原因なのか明日そういうのも調べると言われていたことを思い出し一緒に告げた
「そっか、とりあえず皮膚科の先生がなんて言うかだね。後で行くわ」
わかったよ、と送るとすぐに手術すれば大丈夫って書いてたからあまり気にするんでないよ、と励ましてくれた
携帯を閉じて何もしていない一人の時間になる
赤ちゃんの皮膚を思い出し何度も頭によぎる
開けていた目を瞑っても消えることは無かった
さっきまで我慢していた涙が溢れて零れ落ちる
―ごめんね、ごめん。私が悪い私のせいだ
声を殺して泣き続けた
優しい河のさきには @junanana17
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