色々な世界から召集された学生が戦闘能力を競う学園で俺一人だけ見ている皆と同じ地球出身
@dovaron
プロローグ! 晴天の霹靂
憂鬱なのか、それともある程度、不満のない生活なのか・・・・・・?
この停滞感・・・・・!
俺、雷同 想には、友達が少ない。
かといって、ない奴程、自分の世界に浸れるわけでもない。
そして、家族はある程度優しくある程度厳しい。
つまり、温室。
飼い殺し・・・・・・望めば”いつでも”変えれるという事実が明日へ明日へ引き伸ばす理由になっている。
だが、悪いことばかりじゃない。
漫画が出れば買う金も多少あるし、その気になれば貯金を崩して、ゲーム機を買うことも可能。
出会いが無いことを除いては、割に合う給料のバイト・・・・・・。
だが、俺の望んだ未来はこうじゃないはず・・・・・・。
もう少しだ、もう少し彩り・・・・・・!
一つでいい!何かないものか!
そう考えながら公園のベンチで居る事に気付く。
気がつきゃ青い空に手を伸ばそうとする変質者っ!
「まぁいい」
どうして独り言をココまで言うようになったのか。
だが、そんなことはどうだっていい。
今だってそのはずだ。
しかし、そこそこ緑のある海辺の公園だけあって、インドア派に染まった高校生ですら来るのが楽しいものだ。
誰かが散歩してる犬も見れるしその気になればカフェでハンバーガー、ソフトクリームだって・・・・・・。
しかし、現状はどうだ?
俺はこの何かができるという状況に満足してるに過ぎない。
手が届くソフトクリームですら手を伸ばさない。
しかし、さっきからなんだ、この感じ。
めまい・・・・・・頭痛・・・・・・。
よくわからないがそんなところだ。
・・・・・・、頭が霧が掛かったような感覚。
これは、炭酸飲料と人口調味料の取りすぎ・・・・・・夜更かし・・・・・・過剰なブルーライト、原因はいくらでも思いつく。
しかし、この年齢で・・・・・・。
ありえない、しかし無い話でもない。
この平凡で怠惰な日常に現れてもおかしくない変化は、幸運ではなく不運と考えるのが現代人、ましてや今を生きる高校生の典型的発想・・・・・・!
どうする・・・・・・症状が出てないうちに病院は行っても意味が無い・・・・・・しかし手遅れは・・・・・・。
なんだか眠くなってくるな。
「ブルーアース072イ・・・・・・マチガエマシタ、ブルーアース2525 ジャパーン出身の雷同 想・・・・・・このセカイのトクチョウ・・・・・・ソウサクヒンやカガクに多少スグレテます、ワルフザケ、ゴラクの文化がオオク、ニンゲンのノウリョク、トクニナイ、サルがカシコイ クライデスネ こまりもの!」
電子音とたまに流暢なボイスが流れる妙なロボットの音声が聞こえた。
気がつけば・・・・・・、ここは研究施設・・・・・・!?
「気付いたか?」
目の前には中々の歳の研究者面した壮年の男。
「・・・・・・ここはどこだ?」
当然の第一声・・・・・・。
これ以外の選択肢は無いッ。
それにこういうイレギュラーなシチュエーションで、一番だめなのは素直にならないこと・・・・・・!
「よし、聴覚と知能はある程度異常なしか?OK、転生者よ~、この世界の脅威を取り払ってくれることを・・・・・・あーもうややこしいな、よしとにかく会場へ行こう」
研究者の白衣を着た壮年の男は俺の背中を押し、無理やりベッドから立たせて部屋を出て行く。
部屋は自動ドアで病院の診療部屋のような感じだが、変な装置がちらほら見える。
「おい、俺は公園で倒れたのか?」
「君がそういうならそうなんだろうな」
そっけない態度ッ!
これ以上は無駄ッ無駄だが・・・・・・。
「待ってくれ、何が起こってる?」
「当然だな、だが今は面倒だから話さない、俺の場合はな、でも悪いだけの生活が待ってるだけじゃない・・・・・・はずだ」
壮年の男は少し立ち止まって言った。
「はずって・・・・・・」
苦笑いが出てしまう。
しばらく歩いたが、何も会話が無い。
ついた先は・・・・・・体育館?
ここまさか・・・・・・学校!?
「ほら、制服だ、クラス振り分け楽しみだなッいひひ!」
なんというかいい笑顔だった。
直感で分かる、俺はこの研究者のおっさんが嫌いじゃない。
だからか、この状況でも変な話、そこまで不安はない。
「しかし混沌としてるな」
見た目が、リザードマンっぽいやつから、魔法使い、スーパーマン、なにこれ・・・・・・。
これまさか、コスプレ会場?
「色々な世界から連れてきたからな」
混沌とした体育館の中で、連れて来れられた人の罵声、歓声、狂喜、悲哀・・・・・・渦巻く・・・・・・!
熱気ッ!!
「なんだこれ・・・・・・コミケ?」
※行ったことはない。
「さて、非常に迷惑なことをしたのは謝りたい、だがその上で言おう、君達が連れてこられたのは、この世界を救うためだ!」
何の話だ?
罵声・・・・・・!
これだけでは完全に迷惑な奴という認識を誰でも持ってしまう。
スピーチで最初にネガティブな事を言うのは悪手ッ!
つまり、何かある、俺らに納得させる言い分・・・・・・!
「待て、とにかくだ、それだけではない、君達の世界もまた危機に瀕している、ここに来た事自体、君達の世界のバランスが乱れている証拠!我々は世界のバランスを乱すイレギュラー達を排除する戦士を育成している!」
「何が始まったんだ・・・・・・?」
戦士という言葉に俺は不安とわくわく。
そして、周りの奴を横目で見た時に感じたこの感覚。
胸が重い・・・・・・!
炎を出してる?狼人間・・・・・・。
クソッタレ!
俺だけ浮いてる・・・・・・。
本来俺みたいな奴は普通のハズ!!
しかしこの場に限っては俺が浮いている。
つまるところイレギュラー!
排除されるべき存在!!
つまり遠巻きに言っているのだ!
この時点で・・・・・・俺に居場所は無い・・・・・!!
そんなわけで次回に続くぞ!
色々な世界から召集された学生が戦闘能力を競う学園で俺一人だけ見ている皆と同じ地球出身 @dovaron
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
フォローしてこの作品の続きを読もう
ユーザー登録すれば作品や作者をフォローして、更新や新作情報を受け取れます。色々な世界から召集された学生が戦闘能力を競う学園で俺一人だけ見ている皆と同じ地球出身の最新話を見逃さないよう今すぐカクヨムにユーザー登録しましょう。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます