異世界がシビアすぎて泣いてる

作者 @syakariki

50

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★★★ Excellent!!!

完結お疲れ様です、なろうから来た者でございます。
理想と現実のギャップに悩むコウタ君。
コウタ君が少しずつ成長していく様子に、時に感情移入し、時にときめいてしまいました。
そして、葛藤や成長や戦闘、ギャグとシリアスのバランスがとても良く、まるでアニメを見るかのようにすらすらと楽しませていただきました。

あとレイさんがかっこかわいい、好きです。
オレっ娘はいいですぞ。

★★★ Excellent!!!


 異世界ラノベに憧れを抱く主人公・コウタ。

 死んで転生した先は、剣と魔法のファンタジーな世界。

 だが、この世界、甘くなかった。

 徴兵制のギルドは、高い上納金を納めなければならず、強制クエストを断れば違約金。討伐対象のモンスター以外を倒してもお金は貰えず、さらにスライムは一撃で人間を殺しに来る。何をするにも金がかかり、宿屋で「加湿器の恩恵を受ける代金」なんてものも搾り取られる。

 そんな厳しい世界。普通のラノベなら、主人公は知恵でチートしたり、特殊な力で無双するものだが、この小説に限っては違う。

 使い勝手が悪く、弱い魔法(しかも地味)を駆使し、槍でチクチク突っつく主人公。時々良いところが出来たかと思えば、基本は地面に転がって血を流している。

 タイトル通り、「異世界がシビアすぎる」を裏切らず、とにかく徹底的に痛めつけられる主人公。

 そんな主人公にも、ヒロインはいるわけで。ツッコミ役で頼れる相棒、リナ。巻き込まれながらも、コウタをちゃんと信じてくれるロップ。呆れたり見放したりもしながら、最終的には助けてくれるレイ。

 最大の盛り上がりは、ヒロインリナとの決別シーンでしょう。
 かっこいいことを言って、上辺で「仲間だ」なんて言っていたコウタは、リナと決別して自分を見つめ直す。

 「ラノベの主人公」に憧れ、「ラノベの主人公」を真似すれば、逃げていた現実に立ち向かうことが出来るのではないかと思っていたコウタ。

 いつしか、自分を偽っていたコウタとリナは、本当に仲間だといえる関係に成長していく―――。

 世界はシビアで、容赦ない現実を突きつけてくる。

 だが、コウタは逃げないだろう。「ラノベ主人公」のように。

 ―――この物語は、欠けたものを抱えた主人公とヒロインたちの、成長の物語だ。

 「異世界がシビアすぎて泣いてる」―――。
 だが、この涙… 続きを読む