第20話 mystery 19 ~騎士~
この物語の騎士は、所謂クッコロを想像してください、作者もそれを想像して書いています
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本文
犯人への口封じ、そして見事な自らの自爆による隠蔽、敵は高度なまでに出来上がった洗脳を施している秘密組織だろう。
イルミナティ、俺は直ぐにその言葉が頭に浮かんだ。
そして角谷母子が久美と共にやって来た。
「兄さん、角谷さんはどうなったか連絡は入ってる?」
「…………奥さん、今日子ちゃん、落ち着いて聞いてくれ……俺は角谷さんから君達の救出を頼まれてここに来た、警察ではなく俺に直接連絡をくれたのは多分今回の事で警察への不信感が募り、俺にしてきたんだと思う。結論から先に言う、俺の仲間が君の家にも救出に向かったが、角谷さんは殺害された後だった。」
「そんな、ああぁぁぁぁ!」
「母さん…………」
「勝手で悪いが君達を保護したい、これは角谷さんからの遺言でも有る。実は角谷さんは賢一君の死の原因を不信に思い、独自に調査をした形跡が有る、今回の事は奴等からのメッセージと見ていい、この件に深く係わるとこうなると言う……」
「そんな脅しに屈しろと言うんですか?」
「悔しいだろうがそうするしか無いだろう、さっきの君達を拐おうとした犯人の末路、そして俺達が追い掛けた犯人の口封じをしたやつの末路、これが相手何だ、恐らくは警察にも手が出せない程の組織が相手何だろう、だから圧力が掛り警察も捜査を打ち切るしか無かった。君達の安全を考えるならそうするしか無い」
「それは神合コーポレーションの会長である貴方にも手が出せない相手と言う事ですか?」
「いや、それとこれとは関係が無い」
「関係有ります、私誤解していました。貴方は只の偽善で私達に謝りに来たのだと、でも父が言っていました、あの父は私の本当の父では有りませんが、でも父は正義感の有るとても優しい、でも間違った事はしない立派な人でした。そんな父があの会長さんは信頼できる人だ、曲がった事はしない、信義に厚い人だ、今日子も結婚するならああいう人としなさいって…………
私最初賢一を殺した人の事何を言ってるの? って思ったんです。でもあの時父と約束した、どんなことでも力に成るって、会長さん言いましたよね?」
「ああ、約束した…………だけど調査をしている時点で本当は頼って貰いたかった…………そうすればこんな事には…………」
「詰り会長さんも賢一の件を不信に思い調査をしていた。そうですよね?」
「そうだ、もっともあの賢一くんに使われた薬物その物を俺達は調査をしていたんだ、だからあの賢一君の事件の結末が嘘だと言うことは解っていたんだ。」
「やっぱり…………なら関係は大有りです!」
「何で⁉」
「だって私達危なくてもう会長さんに保護して貰うしか無いんですよね? それに信義に厚い会長さんはお父さんの遺言を聞いて下さり私達を保護して下さるんですよね?」
「そうだ、君達母子は奴等のターゲットになった可能性が高い、俺は角谷さんに力に成ると約束した以上、遺言を聞いて君達を守る」
「なら簡単じゃ無いですか? こんな危険極まりない女貰ってくれる人会長さん位しか居ませんよ! それに神合コーポレーションの会長は元神崎家の党首である神崎 有理子と婚姻関係に成り、神合コーポレーションの会長に成った、でもそこの二人、兄さんて呼んでるけど本当の兄弟じゃ無いですよね? 私とある自動車ディーラーに会社の車何度か点検に持ち込んでるですよ、そこの工場長さんとも受付の女性とも何度もお話ししたこと有るんですよね? その工場長さん松田って言うんです、受付の人は斉藤…………奥様公認のにごうさんですよね? そして木田さん? 何人も公認の女性が居るんです、今さら一人増えた所でどうって事無いですよね?」
「………………あ、あのな? さっきも言ったけど、あいつらはヤバイ敵なんだ、んでな?」
「今敵って言いましたね? やっぱり戦ってたんだ! 凄い! 本当に英雄だったんだ‼」
「健兄さん、この子のペースに乗せられているわよ? ちょっと黙ってなさい…………」
「お、おう!」
「え~と今日子さん?」
「何ですか? 斉藤さん」
「…………あのね? 直ぐとは行かないけど、私達は必ずこの件を解明して白日の元に晒すわ! それは約束する。そうすれば貴女は自由な恋愛も出来る様に成る、何も今ここでこんな変態の二号に成る必要は無いのよ?」
「変態は余計だぞ‼」
「五月蠅い! 黙ってなさい‼」
「はい……」
「斉藤さん、私別に結果こうなったから会長さんの二号に成ろうと思った訳じゃ有りませんよ? 誤解しないで下さい」
「じゃあどういう?」
「私父の事を尊敬してました、正義感の強い、立派な人でした、父の言う通りそんな人と出来れば結婚したいなと思ってたんです。そして相手がどんなに強大な敵でも信念を曲げずに立ち向かう会長さん、そして薬物に犯された賢一から家族を守ろうとしただけなのに、信義を貫いて私達の所へ謝罪に来た会長さん、そんな人に女で憧れない人居るのかしら?」
「…………そ、それは…………」
「斉藤さんと会長さんがどういういきさつでこうなったのか知りませんけど、貴女だってそんな会長さんだから好きに成ったんでしょ? 木田さんだってそうですよね?」
「…………そうですね、どんな時でも安心出来る、いつもお側にいたい人です」
「だから私も好きに成ったんです、其に、会長さんの側にいれば賢一や父さんのの敵だって取れる、私だって義理とは言えあの父さんの娘です、日本にあんな薬物持ち込もうとしてる人達は許せない! 少しでもそんな人達と戦おうとしてる会長さんのお役に立つなら、私も一緒に戦わせて下さい!」
「は~…………言って置くけど、一度踏み入れたらもう二度と普通の生活に戻る事は出来ない世界よ? 本来知ってはいけない事まで知る事も覚悟しなきゃいけない、そして知りすぎれば抜け出る事は死を意味する、そんな世界に私達は居るの。
足を踏み入れなければ普通の生活に戻れる、決断はもう少しよく考えてした方が良いわ」
「馬鹿にしないで下さい! 斉藤さん、あんな人達と戦ってるって解った時点でそのくらいは想像出来て居ます、恐らく都市伝説は本当で、そんな人達と戦う存在も又、存在してるんだろうな? 恐らくそう言うレベルの話ですよね?」
「ドンピシャですね…………久美、御前に相談しましょう…………」
「解ったわ…………車に乗って!」
「今日子ちゃん、俺は本当は巻き込みたくないんだけどな? ぶっちゃけると俺や久美達には戦うだけの力が有る、だけど君は普通の女性だ、それだけでも君の危険度は高い」
「そうですね、だから常に会長のお側に居ます、守って下さいね? エッチな事はしほうだいですよ? セクハラ大魔王さん?」
「んな! 何で俺の異名まで知っている!」
「だって会長の前の会社に車出してたって言ったじゃないですか? あそこの本社経理部の前川喜美は私の有人何です!」
「あのやろう! 下らない事言いふらしやがって!」
「言いふらしてたんじゃなくて私が聞いたんですよ! だってあれだけ待ってる間女性の悲鳴が聞こえてれば何か有るのか聞きたく成るじゃ無いですか?」
「…………す、すいませんでした…………」
だが…………俺は多分若返って居る、何故彼女も前の会社の連中も其に気付かないんだろうか? 世界が事実を置き換えて居るのか? 俺はこの時こんな事を考えていた。
そして社に戻り、有理子達と賀奈子、そしてアマリアも来ていた。
角谷親子の事件を聞いて、どうも龍牙とアマリアが救出に動いていたらしい。
そして…………
「お話しは斉藤係長と木田係長から聞きました。改めて、私が社長の松田 有理子です。こちらが専務の神崎 理恵」
「よろしくお願いします。三島 今日子です」
「私は秘書課課長の望月 加奈子です、貴方が会長のお側にお仕えしたいと言うならば秘書課勤務と成ります。この場は面接も兼ねているとお考え下さい」
「はい!」
「私は警護任務をしている神合警備に勤務している警備隊長のアマリア.リーゼ.キャンベルだ。
一応君のお父上の救出に向かったのだが、すまん…………間に合わなかった」
「いいえ! 救出に駆けつけて下さっただけでも本当に有り難いです。警察は宛になら無い事が今回嫌と言うほど解りましたし…………」
「そうでは無いぞ? 今日子三島! 日本の警察は優秀だ。だが我々の敵が日本の国家権力でさへ手が出せない程巨大な相手と言う事だ‼」
「では先ずアマリアさん、確認を」
「解りました御前、悪いが今日子三島、私の手を取ってみてくれ」
「はい、こうですか?」
「…………どうですか?」
「…………合格ですね」
「望月さん、お願いします」
「アマリアが合格なら私は出るまでも無いでしょう、主人様の初期のお仲間はそもそも私では解らない方も居りますし」
「ですが一応お願いします」
「あの? 何を見ているのですか?」
「直ぐに教えるわ! 同じ様に手を取って」
「あ、はい……」
「ああ……これは合格ですね」
「だろ?」
「ええ、意外と来るのが遅かったわね?」
「あの~……?」
「ああ、すみません、今この二人は貴女の前世を見ていたんです」
「はい?」
「よく戻ったな! 待って居たぞ」
「え?」
「お前は前世私の部下だった者だ! そして主人様へ一緒に嫁いだのだ」
「え~と、今一話が飲み込め無いんですが?」
「貴女は来るべくして私達の所へ、健様の元へ来たと言う事です、今は記憶が無いでしょうが、私達は皆、何万年も前にタイムスリップした健様の妻だった者、そして今度こそ敵を倒す為に今この時代、この場に健様の元へ終結して、再び愛する健様と共に戦おうと誓いあった同士なのです」
「え? そ、そんな事!」
「今は信じられない事だろうが時が来れば思い出す、健様も今はまだ記憶が戻って居ない状態だ。今お前がやる事は健様と愛を育み魂の力を大きくする事、さすれば力も自ずと戻るだろう」
「わ! 私にも戦える力が有るんですか?」
「当たり前だ! お前は剣の腕は一流の騎士だったのだぞ‼」
「私が…………一流の騎士」
今日子は健の妻であった者、健の元へ続々とかつて共に戦った仲間が集い始めた
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