第12話 mystery 11 ~蘇る伝説~
両雄立つ、と言うほど大袈裟な物では有りませんが、この大和 健二もヒーローの一人です
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本文
昨日は俺の作ったランジェリーで一騒動が有った。
何故か俺の作った下着を身に着けると所謂気持ち良くなってしまうそうだ…………
どうも俺の魔力が関係しているそうで、久美や朔耶、楓等はどうも俺の下着に馴れて居るらしく、免疫が有るそうで、大丈夫だったが、有理子達がとんでもない事になってしまい、俺のキャノンが出動するはめになった。
そして対に俺はJKとJSに手を着けてしまう…………
まあ本人や親が承知の上だ、よしとしよう。
翌日、先日俺が軽く提案したセミオーダー化粧品の会議が行われた。
先ず実現可能かどうかを神性堂社長及び役員と、神合コーポレーション関係者で協議する事となったのだ。
直轄企業だけあって、こう言う事までやるとは思わなかった。
「オーダーと言われましても現実的に顧客一人一人の肌のデーターを取るのは人も窓口も足りません」
「事前資料に目を通されたのですか? 三谷社長、この資料には対面でデータを取る等とは一言も書いて有りませんよ? 良いですか皆さん、会議の前に事前資料をだして居るのにも係わらず、それに目を通して来ないなど子供のお使い以下ですよ⁉ この資料にはこう書いて有ります。 一例として100通り程度の肌サンプルを作って置く、スマホ等のアプリを利用し、顧客に自分の肌色に近いデータで当社製品の色あわせをしていただき、納得の行った化粧品を購入していただく。 これについて、建設的な意見と、より良い方法を議論してもらう、出来るか出来ないかの議論をこの場でしろとは一言も書いて有りません‼」
「常務、少し休憩を挟んでもう一度資料に目を通させてそれから再開しましょう、良いですか? 皆さん、最初から出来ないからと安易な考えをお持ちならばこの場で退席していただいて構いません、そう言うお考えの方はこの先変革していく社会において足を引っ張る存在でしか有りません。その方には今のポストでいられるのは迷惑何です、以上です」
「では30分休憩とします、その間資料に再度目を通される方は目を通しておいて下さい」
万事がこの状況だ、企業の肩書き社長等この程度でしかない。
神性堂の社長と言っても直轄企業である神合コーポレーションに来れば一取締役にしか過ぎないのである。よって何も責任を持たない雇われ社長等お飾りにしか過ぎないのである。
「しかし由利、アプリとは俺も思い付かなかったが誰の発案何だ?」
「由利奈何ですよ、あの子スマホアプリとか自分で作っちゃうんですよね」
「マジか! 普通ああいうの作って貰うと700万位はかかるよな? スゲーゼ‼」
「今有る社内システムも殆どがうちの電算課に交ざって由利奈が作ったんですよ?」
「だから無駄に可愛いキャラが出てくるのか…………」
「グループ企業に売るだけで既にうちの電算課は数億の年利を出してますからね~、由利奈はアルバイトとしては日本一のバイト料貰っているんじゃないですか?」
「もしかして歩合制か?」
「当然です‼」
「高校生に億の金とか渡すんじゃねー‼」
「勿論私が管理していますよ!」
そして再度会議が再開された、だが会議の結果は散々たる物だった。簡単に言うと、そもそもパソコンやアプリについて解る者が居ない、用は最初から議論にすらならないのである。
結局プロジェクトチームを作って進めて行く事が決定された。
「まあ、こんなもんだよな、何処の会社でも同じだけど決済者が決済を出すものに対して理解出来ない物に決済を出している、だから何も上手く事が運ばない」
「社長、このプロジェクト私にやらせて貰えませんか? 新しい事業の案としてはとても良い案だと思うんですよ、これ何も化粧品だけじゃ無くて色々な物に応用出来そうな気がするんです」
「そうね、じゃあ由利常務、貴女がやりなさい」
「由利、俺も協力するぜ!」
そしてこのプロジェクトが今後とんでもない方向に進んで行く事を予想出来る者はこの場には居なかった。
次の日、俺は朔耶と久美を連れて9時には出勤した。
フェアリーの工場に向かうためだ。
だがそこには…………
「あら? おはよう御座います、会長」
「会長ーーー! おはよう御座います‼」
と言って何故か有理子がいて由利が飛び付いて来た。
「ああ? 有理子? お前どうやって来たんだ? てか由利、お前さっき家で別れた…………え?」
「もしかして有理子私達の事を話して無いんですか?」
「んな⁉ 有理子じゃ……由利じゃねーのか? てかおい! 舌を入れる、いや、入れろ! てか乳揉ませろ! パンツも脱げ!」
バキ!
「モガ!」
「パンツが何で関係有るのよ! もしかして理恵さんと理菜さん?」
「そうよ~、貴女が久美さんね?」
「理恵? 理菜? どうなってるの?」
と言いながら乳揉みを止めない俺、そして揉ませる理菜、素晴らしく俺にとって都合の良い女だ。
「はー、何故会長が私達の事を知らないで久美さんが知ってるの?」
「えーと…………まあ、良いか…………有理子さんは多分言い忘れていて、私は楓姉さんから聞いていたの」
「何で楓が知ってるんだよ⁉」
「二人を見れば解るでしょ? この二人は有理子さんと双子の理恵さんと、その理恵さんの娘で多分…………」
「クローンでは有りませんよ? 私はオリジナルです」
「オリジナル? 詰り元々の遺伝子提供者って事か?」
「私と有理子は元々双子何です、そして理菜は受精卵の段階でとある方の精子を元に受精して産まれた私の子、そして由利や由利菜や優菜はこの理菜を元に創られたクローン」
「詰りおもいっきり関係者なのよ」
「じゃあもしかして俺と…………」
「同じく夫婦として前世過ごして参りました」
そして説明を色々聞いていると、有理子達が現れた、有理子は理恵の顔を見るや否や…………
「あ!」
「あじゃないわよ有理子、どういう事かしら?」
「色々あって其れで!」
「実の双子の姉の存在を忘れてしまう程の色々ってどの位凄い色々なのかしら?」
「その位で許してあげて下さい専務、初めまして総帥、私が神谷 龍牙こと、大和 健二です」
「有理子が言ってた私兵団の………………お前俺と何処かで合った事有る、いや、ねえよな…………」
「有るよ? 総帥、俺はいつも総帥の副官をやっていた、これからもずっと、一つだけ許して欲しい事が有るんだ、後は全て総帥に従う」
「何だ?」
「たけちゃんと呼ばして欲しい、其だけだよ!」
「お前‼」
俺は思った、そして久美を見る、間違いない、久美が泣いている、こいつは浩二だ、浩二の生まれ変り何だ、記憶を持っているかどうかを俺はここで判断したかった。
「一つだけ理由を聞かせてくれ、何故俺をそう呼びたいと思った?」
「今は理由を答えられない、だけど俺以外にそうたけちゃんの事を呼ぶ者はこの世にはいてほしくない、そしてたけちゃんの事をたけちゃんと呼ぶのは俺だけにしたい、其れで良いかな?」
「充分だ、俺の事をたけちゃんと呼んでくれ!」
浩二だ、間違いない、そしてこいつには何故か浩二だった頃の記憶が有る、そしてこの健二は俺とより10は若い、そして理解出来た。
あの神崎家に伝わる伝承がこいつが書いた物なら納得出来る。
こいつは恐ろしい程頭がきれる、この世で最も敵に回したく無い男はこいつだ。
さて、こいつには色々聞きたい事が有るが、答えてはくれないだろう、だがこいつはヒントは必ずくれる男だ、なら聞くのはこれだ‼
「龍牙、お前に一つ聞きたい事が有る」
「何だい? 総帥」
「お前は神は居ると思うか?」
「世間一般に言われているような神は居ない、だけどその力を持つ者なら居ると思う」
「そいつらと俺がタイマンはったら俺は勝てるか?」
「当然だよたけちゃん、勝てるさ‼」
「面白れー! 今日合ったばっかなのに俺が勝てるか! なら期待に答えねーとな!」
こいつとはこのやりとりだけで充分だ、こいつは浩二だ、そしてこいつは俺を松田 健だと知っている、何故だか理由は解らないが浩二が俺なら勝てると言うんだから間違いなく俺が勝つ、こいつは根拠の無い事は絶対言わないし、こいつは俺を勝てる様に導いてくれる。
まさかこんなサプライズが用意されてる何て、この世には神が居ると信じちまいたく成るじゃねーか‼
「たけちゃん、一つ聞いて貰いたい事が有るんだ、その前に社長から俺達の敵の事は何れくらい聞いている?」
「どっかの馬鹿が書いた伝承に有る内容の事までだな」
「成るほど、充分だね、じゃあ自分がその救世主だって事は理解出来た?」
「有理子達の夢見を信じない訳じゃねーけど、その
救世主が俺だってのはいまいちだよな~」
「まあそう言うだろうと思って今日この人を連れて来たんだ、望月さん、杏奈さんを呼んでくれる?」
「はい、副官」
「松田 杏奈さんの家は古くから有る大和家の分家でね、色々大和家に伝わる古物が保管されて有るんだよ、でね? 面白い物が保管されててさ……」
「松田? 俺と同じ名字だな?」
「失礼します、総帥、私はワルキューレ隊隊長の一人で松田 杏奈ともうします、松田姓は我松田家を起こした先祖の母が、大和家始祖の多く居た妻の一人で、その大和様が最初名乗って居た姓をそのまま頂いたと伝わって居ます。そして西暦2015年、その始祖様が甦られた時に、松田家の娘は必ずこれを着て始祖様に嫁ぐ様にと伝承に残されて居ます。」
そして杏奈がコートを脱ぎ着ている服に俺は驚愕した。
「プーーーーーーーーー‼」
「汚いです会長! コーヒーを吹かないで下さい‼」
「だ、だ、だ、だってよ! これ!」
「伝承にはこの服の名前はこう記されて居ます。」
その名前を聞いた時に確信した、俺が創った服だ………………
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