第7話 mystery 7

実際にアメリカで異常な怪力を持った人が何人か確認されているそうですね?

どうも危険ドラッグの被害者らしいですが…………

でもいくら危険ドラッグでもベースは人間、皆様はどう考えますか?

作者は…………違うんじゃないか? と思います


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本文


有理子は俺の間抜けな姿を見て突然倒れた。

俺は医務室の先生、瀬里菜に一杯食わされたが、有理子の事を気にかけずにパンティアサリをしていた事へのお仕置だ。仕方無い、悪いのは俺だ。

一先ず有理子を瀬里菜先生に任せて俺は由梨の常務室に来ていた。

そこでは三枝係長と柴田主任を前に由利が発狂していた。


「まあまあ落ち着けよ由利! 間違えたんだから仕方ねーだろ?」


「間違いは仕方ありません! ですが総務部の人間を資材室に行かせる事が意味が解りません!」


「いや俺は結構あそこ気に入ったぜ?」


めっちゃガンくれられる俺…………


「あっ、いや、そのほら? 仕事してるって感じするだろ?…………」


「会長はパンティを被って仕事をする方が捗る見たいですからねー?」


「…………す、すんません」


「ただこれは一つ解ったわ、計算課に人を入れると最高でも3カ月で人が止める、貴方たち二人が虐めをしていたのね! 処分は追って言及します」


「いや、由利、ちょっと待て!」


「何です?」


「先ず今回の原因の一旦はお前にも有るんだぞ?」


「え? 何故私が?」


「お前この柴田の事主任に引き上げて計算課に配属させただろう?」


「そ言えばそんな事も…………」


「理由は?」


「管理課に私の大学時代の友人でで優秀な人材を引き抜いたんです、その子が女性だけでチームを造りたいと言うんで男性社員には移動してもらったんです。でもただ移動では納得しないだろうから昇進させて…………でもそれが何故私に責任が?」


「その理由を本人たちに説明してないだろ?」


「はい…………」


「本人達はその時どう思うか考えたか?」


「…………喜ぶんじゃ無いかと、お給料も上がるし」


「そうだ、喜ぶ、同時に増長する、そして回りは萎縮する」


「え?」


「由利、お前は優秀なんだろうがまだ若い、人間関係と言うのが理解出来て居ない、この柴田はお前に直接引き上げられた事により、お前に目をかけて貰っていると勘違いした。そしてこの柴田の回りの人間も同じ勘違いをして上司ですら柴田に意見出来なくなってしまった。お前に人事件が有るからお前を敵に回す事は即ち自らの破滅を意味するからだ。今お前はそれだけのポストに居る事を理解しなければいけないんだよ。だが俺を地下に回そうとした柴田を三枝さんは勇気を持って注意した。自らの破滅を覚悟してでも、そんな三枝さんをお前は処罰するのか?」


「あっ! ………………」


「良いか由利、状況はあくまでも客観的に検証しなければ駄目だ、現象には必ず因果関係が有る、その原因をしっかりと見極めてから結論を出さなければ貴重な戦力を失う事に成るぞ?」


「はい、解りました、では改めて今回の件は委員会を組織して検証致します。二人ともご苦労様、戻って下さい」


「それでいい」


三枝係長が俺を見て少し照れた様に会釈をして退席した、結構よく見ると美人だ。


ーーーーーーーーー

医務室


「血圧も心拍数も安定したようね、もう大丈夫よ社長、戻る?」


「そうするわ、ありがとう瀬里菜」


「では戻る前に一つ質問、あの会長さんは一体何者?」


「ですから言いました、あの方は私が誘拐された時に助けて頂いた恩人です、その時にとても親切にして頂いて私達は愛してしまったと」


「家族で一人の男に全員で嫁ぐと言う考えられない行動をした理由としてはイマイチ説得力に欠けるわよね?」


「事実なのですから仕方ありません…………」



「Those with Providence and gene……彼そうなんじゃない?」


「貴女はまだそんな夢みたいな事を、アマリア課長も望月課長も普通の人間です! そんな夢を追いかけて居るから貴女は何時までも未婚のままなんです」


「人の趣味を貴女にどうこう言われる筋合いは無いわね、、、、そこのダンボール箱を見て頂戴?」


「…………それが何か?」


「大の男でもやっと一つを持てる物よ、だってビン詰めの栄養ドリンクが沢山入ってるのですもの…………会長それを三箱も抱えて6分足らずで地下の駐車場からここまで戻って来たの…………」


「⁉………………」


「どう考えてもおかしいわよね? それで私さっき駐車場まで見に行ったのよ、そうしたら配送トラックの鉄の扉が引きちぎられていたの、運転手に聞いたら会長が素手で引きちぎったそうよ? そしてそのダンボール箱を抱えて駐車場からエントランスまでジャンプして去ったらしいわ?何処のスーパーマンなのかしら?…………詰り会長は三階の高さを軽くジャンプ出来てしまうのよ、オリンピックに出場したら金メダル間違い無しよね? 二度と破られる事の無い大記録と供にね? 勿論皆に口止はしておいたわよ? その辺り有理子、貴女はどう見るのかしら? とくに驚いた様子も無いみたいだけど?」


「会長に確認して置きます…………仕事に戻ります…………」


「そう、真実を話してくれるのを待って居るわね?」


『いくら私が倒れたからと言って、やり過ぎです、健様…………うれしいですけど…………』


そして社長室に戻った有理子だが


「どうしましょう?…………望月さん…………」


「消しますか? まだ松田様の正体を敵に知られるのは早すぎます、チョロチョロ動かれるのは危険ですから」


「一般人を巻き込みたくはありません! それに瀬里菜は私の大学時代の有人何です…………」


「では松田様に自嘲して頂く他ありません、でも激情化のあの性格、そう抑えられるとは思いませんが…………」


「随分と知っていらっしゃいますね? 有ったのは昨日が初めてな筈ですが?」


「い! いえ、、そう言う気がして…………」


「隠さなくても結構ですよ! 私は夢見が出来るんです、前世で健様の妻だったのですよね? そして龍牙さんから頼まれて私を何度も転生する度に守ってくださった…………その最強の盾で、女神様?」


「…………忘れて下さい、貴女も記憶を取り戻すまでは余分な事は考えない方が良いんです、嫌でも記憶を取り戻せば私やアマリアの事を思い出すのですから」


「解りました、私には貴女やアマリアさんが必要です、嫌われない様にしなければ」


「貴女を嫌う事などありません、母が娘を嫌う事など無い様に、私と貴女はそう言う関係なのですから」


ーーーーーーーーー


会長室

屋上に広いペントハウスが有る、そこは元々社長室が有った所なのだが、現在の社長である有理子が広すぎるとして今までは誰も使用していない部屋だった。

それも当然で有る、温水プール付きでキングサイズのベットが有る寝室、キッチン、会議室、デスクの有る執務室、あげくのはてには茶室まで備わって居る部屋で仕事など出来る筈が無い。

そのペントハウスを今回俺が会長室として貰った訳で有る。


「おい! 由利………………何でここが職場何だ?」


「ここしか今空いている部屋が無いんですよ」


「49階にいくらでも空いてる部屋が有っただろう!」


「社長室より狭い会長室何て普通有り得ませんよ!」


「いいんだよそんな事に捕らわれなくても!」


「回りに影響を与えてしまうポスト何ですよね? 私達って?」


「………………ここでいい…………」


「そうですか‼」


「気に入って頂けましたか?」


「お! 有理子、もう大丈夫なのか?」


「はい、お陰さまで、この後食事してから格企業を訪問致します。会長にご案内も兼ねて行いますので先ずそのお召し物を変えて下さい。常務、貴女に任せますのでお願い」


「解りました、では早速呼びますからこちらに」


「いや別に変なスーツじゃないぞ? これ……」


「スーツ自体そうじゃなくても身体に全く合って無いんですよ、だから新入社員に間違われるんです!」


「解りますた…………」


と…………言ったは物の…………とてつもなく嫌な予感がしてたまらなかった。

そしてやはりその予感は適中した、来た業者は何とGiorgio Armaniだった。


「何でスーツがジョルジオアルマーニ何だよ!」


「普通そうじゃありませんか?」


「普通じゃねーから! 全然普通じゃねーから!」


「プレタポルテすぐに用意出来るとこ何てここしかありませんよ! うちの重役連中が皆ここなんで」


「さいですか…………」


まあそれもそうだ、神合財閥何だからそうなるわな…………

そして採寸がすべて済んでからトラックで70着程持ってこられ、20階に有るホールでミニファッションショーが俺だけの為に行われた。

そしてその中から5着程選び、後はオートクチュールで10着程注文を入れた、俺の意見は全て由利に却下され、全て由利が選んだ、着るのは俺だぞ⁉


だが流石はGiorgio Armani、着心地もデザインもやはり全てが超一流品だ、初めて袖を通したが、ここまで一流だと俺なんぞに合うのか? と思ったが、由利の見立は完璧だ、そして着ている物が物だけに、何処にでも居そうなボンクラの俺を完全に一ランク上の人間に引き上げてくれている。

これでプレタポルテと言うんだからオートクチュールは多分別次元何だろう。


「とっても素敵ですよ? 健様、ではお食事に参りましょう」


「すみません、私達もお邪魔させて頂きます」


そこには望月さんとアマリアがいた。


「美人な二人が一緒なんだ、最高だぜ‼ てか俺回りの男どもに殺気を放たれている気がするんだが…………まあ何時もの事だしな……」


そう、何時もの事だったが…………今回は4人も居るだけに何時もの殺気より数段上だ、久美も朔耶も並の美人ではない、回りの男連中の視線が死線となって注がれるのだが、今回は凄まじい、何と言ってもアマリアが目立ち過ぎる、本人は出来るだけ目立たない様に質素なデザインの服を着ているのだが、爆乳と言うより猛乳で、ウエストはキュッと締りボカーン‼ と尻が突きだして居る。

ボン、キュッ、ボンを通り越して……

ボガーーーーン‼、キュッ、ボガーーーン‼

なのである。


「殺気ですか? 私は感じませんが?」


本人に全く自覚が無いことが難点だ…………


「いや、そう言う殺気じゃなくて、妬みと言う変わった殺気が有るんだよ」


「何故ですか? 妬まれる様な事は私はして居ませんよ⁉」


「なあ? もしかしてアマリアさんて天然?」


「ええ、昔から物凄い天然です、恐らく10万年立ってもこの性格は治らないでしょう」


「何だと! 貴様! 私は天然では無いぞ‼」


「お止めなさい二人とも、回りが迷惑しております」


俺は小さい声で由利に


『なあ由利…………望月さんとアマリアさんてもしかして滅茶苦茶仲良いのか?』


『そうですね、この二人の間には有理子ですら立ち入れない位の仲の良さです』


そうして俺達はグループ企業の一つである懐石料理屋に入って行った。

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