第3話 mystery 3

少しずつ神様なんてのメインキャラが出てきてます。

有理子が誰だかもうおわかりでしょう


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本文


ホテルに到着し、俺達は屋上のインペリアルスイートルームに案内される


「なあ? もしかして食事って…………」


「私達が泊まってるお部屋でするんですよ?」


「マジか…………」


エレベーターが屋上に到着する、この広いホテルで一部屋しか無い、屋上フロアー全てを使ったインペリアルスイートルームの扉が開かれた。

大理石を至る所に使い、様々な装飾が施されたそこはさながらミニ王宮と言ってもおかしくない空間だった。


「松田様! お待ちしておりました!」


「しかしあんたがまさか神合財閥の頭首だったとは思わなかったぜ…………」


「はい、ですが今日から頭首は私ではありません」


「そうなのか? 誰がなるんだ?」


「あなたです、松田様」


「…………何を冗談を?」


「冗談では有りませんよ? 今松田様はお仕事を失っていますよね? そして離婚もされている、だから私と婚姻してグループの会長になって頂きます」


「んな⁉ てか昨日一日でそこまで調べたのかよ⁉」


「昨日一日では有りませんよ? 前もって貴方の事は調べていました。 今までのお勤め先も此方から圧力をかけて退職していただいたのです」


「な、何を言ってるんだ?」


「詰り兄さんが何かそっちにとって必要な存在だったって事よね? その辺り詳しく説明してくれる?」


「そうですね、先ず神崎家の伝承からお話し致します。先ずはお掛けください、食事を用意して下さい」


「かしこまりました」


メイド付きかよ…………



「神崎家には古くからのいい伝えが有るんです。予言と言った方が良いでしょうか? 何年何月にこう言う出来事が起こるから、こうしなさいと言う言わば予言書です。この予言書通りに事を進めて今の神合財閥があります。そして神崎家の者は等しく皆とある力が有るんです」


「どんな?」


「未来視…………この先の未来が見れる力です」


「嘘だろう? そんな非現実的な」


「信じられませんか? でも私の夢見に出てきた松田様、あなたも特殊な能力をお持ちの筈です、人並み外れた身体能力…………」


マジかよ…………あれを知っているのか?


「私の夢見に間違いは有りません、やはり図星のようですね、そしてこの時代の頭首は夢見にいづる者との婚姻をして、来るべき災厄に備えよと記されています、またその災厄はこの日本全土を巻き込む物で、それに立ち向かえる者が松田様、貴方何です」


「話がぶっ飛び過ぎてるぜ、その災厄ってどんな災厄何だよ?」


「そこまでは記されてはいません、ですがその来るべき時に備え私は自らの分身を産みました。その分身は貴方の助けになると記されています」


「ちょっと待て、その分身て…………」


「由理達です」


「それって…………」


「お察しの通り、クローンです、過去の遺物、私達皇族のみに伝わる先史時代からの技術です」



「先史時代? 何時の時代だよ?」


「今から3万年位でしょうか?」


「いやいやそんな時代にだいたいそんな技術が有るわけ無い…………」

「本当に無いと思われますか? 貴方は今の教育に不信感を抱かれて居るのでは有りませんか?」


何だ…………こいつ…………まるで俺の心を見透かしてでもいる様に…………

確かに今の教育は不信だらけだ、ホモサピエンスは約20万年前に誕生している、だけど文明を持ったのは最古と言われるシュメール文明、今から1万2千年ほど前、詰り今の解釈では人は約19万年毛皮のパンツを履いて1万年で月に行った事になる。

そんな訳ねー


「…………それも夢見って奴で解るのか?」

「夢見と言うのは古神道に伝わる秘技で、自らの魂の一部を未来に飛ばす事が出来るのです。その未来で貴方は今の教育はおかしいと言ってましたよ?」


ニッコリ微笑んで俺を見る有理子…………やりてー

いやいや今はそれどころじゃ…………


「じゃあその夢見で一対災厄が何であるかも見れないのでしょうか?」


「そうですね、朔耶さん、簡単に言えば夢見にそこまでの力は有りません、夢見とは一部のみをビジョンとして散発的に見るだけの物、ですがいくつかのキーワードは拾えています。その一つは地底人…………」


「んな! マジかよ⁉」


「其が何を示しているのかは私には解りませんが、一つ解るのは其が人類の敵となって現れると言う事です」


この後俺達は様々な話を行い、結果的に俺は有理子と結婚する事になった。

いや、正確に言うと有理子一家とだ…………

どうやら災厄と言うのは本当らしい。

だが許容範囲は由理菜までだ、優奈はJSだ…………犯罪である、それを言ったら優奈が大泣きを始めた、この鳴き声がどういう訳だか死ぬほど五月蝿い、あのちっこい体の何処にあの大声を出せるパワーが眠っているのかと思うほどだ、しかたなしに俺は形的にでも優奈を貰うことにした。

だが一つ問題が有る、俺の下半身の問題だ、自分で言うのも何だが俺のマイサンは年齢を選ばない外道である。

仮に優奈が全裸で俺の前に立てば、間違いなく襲いかかる自信が有る。

それだけ優奈は美女だ…………

だが俺にはもっと不思議な事が有る、楓や久美達があっさりとO.Kした事だ。

詰り俺は7人の妻を持った事になる、其で良いのだろうか? ここの所で俺は疑い初めていた、何かを隠している、俺の知らない所でもしかしてこいつらは繋がって居るのではないか? 多分母ちゃん達が絡んで居る、俺は何故かそう確信していた。

母ちゃんと愛子おばさん、そして楓、この3人だ‼

帰り際に俺は楓を呼び止めた。


「楓、話が有る」


「何?」


「お前何か隠してねーか?」


「何も隠して居ないよ?」


「嘘つけ! 普通に考えて今日の件とかおかしいだろ? 有理子達の件! 普通に俺の妻がいきなり7人になって何でお前平気なんだよ⁉ それに地底人とか聞いてお前達びびった様子もねーしよ!」


「おかしいよね? でもおかしくないのよ」


「はあ? 何を言ってんだ? お前」


「先ず私は何も隠して居ない、何故ならこうなる事はあなたも知っている事だから、そして地底人の事も同じく、来ることは解っていたから、これは久美も朔耶も同じ、これで良いでしょ?」


「何も良くねーよ? 俺が知っている? 知らねーよそんなもん!」


「忘れているだけよ、ただ聞いても無駄、話さないから、誰も話さないわよ? 自ら思い出すまで絶対に話すなという貴方の命令が有るから、でもちょっと予定が狂ったのは確かね、有理子…………御前が偶然にも貴方と有ってしまったから、少し時期が早すぎたのは否めないわね」


「予定? もっと後に会う予定だったのか? それに御前て…………」


「そうよ、簡単に言えばあの4人も貴方と同じ状態、忘れてしまっているの、でも貴方と少し違う所はあの4人は貴方への激しい愛が有る事と、夢見の力を持っている事、だから貴方を引き寄せてしまったのね、御前と言うのは有理子のこと、あれでも元は皇族だからね」


「俺への激しい愛情? 有っても居ないのにか? それに皇族…………」


「有って居るわよ、あの4人は生まれ変わる度に貴方の妻だったのだから」


…………⁉ 忘れてるってそう言う事か! 俺は前世で有理子達と毎回夫婦になっていた、て事は……


「おい楓、もしかして地底人とやらも俺の前世で関係が有るのか?」


「関係は有るわ、でもその先は思い出すまで言えないわね」


少しずつだが繋がって来た、俺は何か強い運命に向かって動き出しているようだ。




次の日、有理子が由理を連れて俺の家に来た。


「出来たら私達の新居に移って頂きたいのです」


「新居? 新しく家を造ったのか?」


「はい、と言うか今建設中何ですけど」


「まあ確かに有理子さん達が一緒に住むとなるとここでは無理よね?」


「それに夢見の話を考えるとここではちょっと不安よね? その新居はある程度の設備は期待して良いの?」


「楓! 何の話をしてるんだよ⁉」


「勿論防衛設備よ?」


「防衛って!」


「まだ呑気な事言ってるの? これから戦いになるわよ?」


「マジで言ってるんか?」


「健さま、残念ながら楓さんの仰っている事は事実です。私も夢見で見ていなければ信じる事など出来ませんが、夢見ではハッキリと健様は戦っておられましらた」


「その夢見は…………普通の夢では無いんだよな……」


「そうですね、最近は母だけではなく私も同じような夢見をします、由理菜も…………現実に起こる事です」


「それと楓さん、防衛設備の方は大丈夫です、地下シェルターや統合管制システム、CIWSまで装備していますので問題無いかと」


「戦争でもおっぱじめるのか‼」


「健兄さん…………有る意味戦争になってもおかしくないと思いますよ? …………」


「マジで言ってんのか? 朔耶…………」


俺だけが知らないってのも…………きつい話だよな…………

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