第2話王様ゲーム
「で?今日はどうします?部長さん!」
「どうしろって言われても・・・」
5分前
「部長さん。お名前は?」
と、1年の奴が聞いてくる。よりによってなんでこんなに美人ぞろいなんですかね?全員ブスだったら諦めて心のなかで見下してたのに。美少女3人は2人が2年もう1人が1年というメンツになっている。うちの学校はリボンで学年がわかるようになっている。いや別に胸元見てたわけじゃないからな?ちょっと目に入っただけだから。ほんとほんと。
あ、そうだ自己紹介ね。
「桐川類高2です。」
まあ充分伝わるだろう。
「自己紹介みじかっ!」
うるせぇ。自己紹介に慣れてないだけだから!本当にそれだけだから。べ、別に人と話してないからとかじゃないし。
「まあいいや。私は市ヶ谷花。この部の副部長だよ。よろしくね!」
ちょっとムカつくね!
「私は中川咲です。よろしくお願いします。せ〜んぱい!」
はいこいつもムカつくわ。次は?ともう1人を見ると・・・
「我が名は佐久間花凛!又の名を
「で?部活の活動内容はなんだ?」
最強の必殺技!スルー!佐久間には効果は抜群だ。
「はいっ!ここは私が説明したいと思います!」
と言う中川。大丈夫か?
話を聞いているとこの部の活動内容は意外にしっかりしていた。
一つ目はゲームお悩み相談。これはこの部専用のパソコンから送られてくるメールつまりお悩み相談を受けて解決策をメールで返すという仕事だ。
そして二つ目はフーリーのゲームプレイ?だそうだ。内容はなんか部室に入ってきた依頼相手と一緒になんかゲームをやりながら相談に乗ったりするそうだ。
しっかりしていてなんかもう部活をやる気が失せた。ちなみに仕事が無い時はゲームをしているそうだ。
「なあ、一応聞くが今って依頼無いよな?」
「咲?無いよね?」
おっと!こいつ副部長のくせに部の仕事を把握してないのかな?部長の俺が言う事ではないがこの部大丈夫か?
「ん?ああ、ないですよ。」
もうこいつが部長やればいいのに。
「じゃあ別にゲームしててもいいよな。」
やっぱ意外と楽かもしれん。俺は1人ゲームを始めた。
「むー・・・」
中川がなんかこっちをゴミを見る目で見てくる。なんだよ!こっちみんな!
「なんだよ」
「先輩。今日はみんなでゲームしましょうよ〜」
いやだ。ほんとに。現役女子高生が考えるゲームなんてろくなもんじゃない。はっきり言ってやりたくないがなんかさっきから俺にくる目線がやんないとダメオーラをかもし出してる。
「いいよ。何やる?」
ここは手短に済ませて帰ろう。俺は密かにそう決意した。
「じゃあこれやろう!」
そういった市ヶ谷が取り出したのは、割り箸。あら、割り箸は危険。まさか・・・
「王様ゲーム!!」
「却下。」
ほんとにやだ。だってこいつらとやったら絶対やばいもん。
「えー、やろうよー。みんなは?」
ここで市ヶ谷はみんなの賛成を得るという作戦に移った。や、やばい。
「私はいいですよ!ね?花凛先輩?」
お前ちょっと黙ってろ。
「よい。」
なんかさっきから無口ですね。黒眼さん。じゃなくて佐久間さん。・・・どうやら俺に決定権はないようだ。仕方ねぇ。
「分かった。ちょっとだけだぞ。」
「先輩優しいですね!でもそうゆう時は『分かった。ちょっとだけだぞ。』じゃなくて、『いいよ!』だけでいいんですよ?」
やっぱやめよっかな。
「「「「王様だ〜れだ!?」」」」
そのお約束の掛け声で王様ゲームは始まった。俺は・・・3番だ。
「あ、私だ!」
急に背中に寒気がしてきた。な、中川。
「じゃあ、まずは・・・2番が1番に抱きつく!」
意外にも中川の命令はまあ、まともだった。まあ3番って言ってたら俺セクハラで捕まってたかもしれん。
「はいっ!2番!」
2番が中川とゆうことは
「1番は我だ。」
無口佐久間は言った。
「ぎゅーー・・・。」
「・・・」
つい無言で見てしまう。中川が若干引いていたがまあいい。
「「「「王様だ〜れだ!?」」」」
・・・2番。
「あ、私だ!」
市ヶ谷・・・、ま、まあ大丈夫?かな。
「じゃあ・・・3番が、2番に耳ふ〜」
ズザザザっと見事に体育座りのまま俺が後退する。
「私3番です!」
ニヤニヤしながらこちらに近づいてくる中川。や、やばい。歳下の後輩に耳ふ〜してもらうなんて、なんともすばらし・・じゃなくていかがわしいこと出来ない。やがて後ろが壁で動けなくなると、中川が俺の太ももに触れる。や、やばい!ほんとにやばい!何がやばいかって?頭の中でもう流されよう。と思っちゃうあたりが非常にいけない。
「ばっ!・・や、やめろ!中川!やめろ!そうだ、市ヶ谷!取り消せ!今すぐ命令を取り消せ!」
俺は赤い顔でぼ〜っとどっちを見ている市ヶ谷に言った。
「・・・そうよ、と、っ取り消しよ!取り消すから咲も離れて!」
命令を取り消した市ヶ谷は全力で中川を俺から引き離した。
これからの俺の高校生活・・・変わってしまった。
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