第7話 勝ちたいのか、勝ちたくないのか

「ようやく、ついた。疲れた〜」

「沙血、声漏れてる。」

「だって〜」

「さ、報告して来たよ、由野。」

「ありがとう。さ、タイミングよく起きてくれたのでね、紹介するわ。だるそうな子が沙血。注意したのが勝斗だよ。」

勝斗は、すらっとした知性的な雰囲気を持った人で、沙血は上から話す癖があるけど、甘え上手な子だと感じた。けど、けど、


「将軍、お呼びでしょうか。」

「あぁ、コクラスか。すまないが、ここの4人が住めそうな家を探してくれないか?」

「わかりました。」


「将軍、2カイルに近づいてきました。」

「わかった。」


「じゃぁ、由野と藍斗で現場で出来るだけやって。勝ちで良いんですよね?将軍。」

「あぁ。」

「わかった。」


けど、やっぱり、人間じゃなくって。あぁ、覚悟決めたはずなのに、と今更ながらに落ち込む自分に嫌気がさしてくる。




あっという間に戦場は片付いて、あっという間に全てが終わった。

これは、俺と4人(?)の吸血鬼の協力物語であると思って欲しい。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

ヘクターズ サクニジ @sakusaku0510

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

フォローしてこの作品の続きを読もう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ