予言本とフリーター

@Riakizu

第1話 予言本拾っちゃった

『いらっしゃいませー』

暇だ。とてつもなく暇だ。

俺は高木悠祐22歳

フリーターだ。

いくつも面接に行ったんだけど全部ダメ。

まあ、なんの取り柄もないしね。


っあ交代の時間だ。

『お疲れ様でーす。失礼しまーす。』

俺は着替えていつも通り家に帰ろうとする

暇だし何か良いもんないかな?

探しながら歩いていると

『無料であげます!勝手に取っていって!』

っお本じゃん!

取っていこー

何がいいかな?


あれ?一つ落ちてるじゃん。雑だな。

ん?

『20xx年~3000年まで完全予言本!』

うわー嘘くさ。

まあ暇だし読んでみるかね。

俺はバックに入れて家に帰った。


とりあえず今日までの予言見てみるか

1月24日 政治家○○不倫で辞職

2月8日 渋谷の交差点でテロ

6月14日 火種山噴火

8月27日 東京震度6地震


『うわ!』

思わず声を上げてしまった。

全部当たってるよ。

僕は凄いものを拾ってしまったのかも

しれない。


コンコン

誰か来たな。

『はーい』ガチャ

高校生?くらいの女の子だった。

『本拾いましたよね?』

ん?予言本の事か?

なんかヤバかったかな。

『これ?』

そうです。

『これをあなたが拾ったなら私はこの家に

住みます。』

はい!?

22歳の僕が高校生と一緒に?

ヤダよ

『この本を拾った人にはついておかなければ

いけない決まりなんです。』

もし駄目と言うならその本を見てしまったの

で殺し。。。

『分かった。分かった。住んでくれ。』

はい!ニコッと笑った。

恥ずかしながら可愛いと思ってしまった。


『でもフリーターだしお金ないんだよな。』

予言本を見てみて下さい。

10月7日 フリーターが本を拾う

10月8日 有名企業から仕事のオファー


『マジかよ!!』

はい。

それとこの本について説明しますね。

『この本に書いてある事は本当に起きます

ただ止めることも出来ます。それを決める

のは本を拾ったあなたです。』

なんか責任重大じゃない?

まあこれから起こる事分かるしいっか!


んで次に起こる事は


10月12日 東京駅 トイレに爆弾 大事故


『最初から事件がデカクネ!?』

ヤバイヤバイ。

なんか君しらないの?

そういえばずっとパソコンをいじっている。


『知りませんよ。っあこれが東京駅の地図』

ありがとー!


じゃあ今日は寝て明日のオファーに

備えるかな。


そいやあ、あの子ずっとPCやってるし

名前も聞いてなかったな。

明日聞いてみよー


~翌朝~

『おはよー』

っあやっぱり居るんだ。

心のどこかで夢じゃない?と思ってたが

本当だったらしい。


てかずっとPCしてたのかな?

『君の名前は?』

迫田美緒です。

へぇ名前あるんだ。

当たり前か。


『12日に東京駅に行くんですよね。

その時必要だと思うのでこれを渡します』


トランシーバーみたいなのとよくわからない

箱を渡された。

なんだろうか?


プルルルル

誰だよ

『もしもし?』

こんにちは五菱商事です。

今回あなたを採用させて頂くことに

なりました。

面接は10月12日でどうですか?


12日か。。。ヤバい爆弾が。。。

『12日以外じゃ駄目ですかね?』

駄目ですね。

『そうですか。では残念ですが。』

ブチッ


『良かったんですか?断って。』


『いいんだ。爆弾を見つけることで

助かる人がいるならね。』


こうして僕はアルバイトをしながら

予言本を見て危ないことを防ぐ事にした。

いまだに美緒さんの正体が分からないな。


『予言本は予定通り受け取ってもらえたか』


『はい。見事に受けとりました。

ええ。順調です。』

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