堕ちたロボットスター
ステージの上で華麗なダンスを披露するそのロボットは世間から注目された。
外見も動作も人間のようで、しかもイケメンなロボット「
しかし、小惑星の欠片が衝突して一部地域が被害にあった際、救援活動を期待された
数年後、また小惑星の欠片が衝突した。
瓦礫や岩によって孤立した地域にいち早く救援に辿り着いたのが、改良された
荒れ果てた地面を駆け抜けて、
現れたのが、数年前に全くの役立たずだったロボットだと知った時、住民達はがっかりした。だが、「荒れた路面を通ってこんなにも早くここまで来れたんだ」「大分改良が加えられているんじゃないか」と、住民達は今度こそ
「よし、岩を持ったぞ!」
住民達が見守る中、
住民達にとって、早急に道路が通じて救援ルートが確保される事は今後の復旧活動にとって大変重要なことである。
「岩を持って踊ってるぞ!」
「やっぱり役立たずか!」
住民達の期待は落胆に変わろうとした――
「いや、岩を置いたぞ!」
「エンターテイメント性を兼ね備えた復旧活動をするんじゃないのか!?」
「どかした岩をまた持った!?」
「そして元の位置に置いた!」
「そうか! さきにあの大きなやつをどかすんだ!」
「で……またその瓦礫を持つ~!?」
「そして、元の場所に戻した~!」
「持たな~い!」
「持とうとして持たな~い!」
「荒れ果てた広野、駆け抜けるそうさ俺は
――
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