長所
30分くらい飛んだところで、ハクトウワシ殿が動きを止める。
「ハクトウワシ殿?」
「皆、1キロ先。けものがセルリアンに襲われているわ」
あれは私を襲ったやつらと同じものだ。セルリアンというのか。
「あらほんと。それじゃ、仕事ね」
この次に二人が何を言うかが分かった。レッツ…
「「レッツジャスティス!」」
二人が急に加速する。速い。そして…強い。二人の戦いぶりに思わず見とれてしまう。
「!!」ハクトウワシ殿の後ろからセルリアンが近づいている。タカも気づいていないようだ。だが…
「私に…できるのか?」
この姿になってまだ3時間と経っていない。そんな私があんなやつらを倒せるのだろうか?…などと頭では考えているが、体は既に動いていた。それに気づいた時、私の中で何かが変わった。風が私に味方している、そんな気さえする。
「うおおおおおおおおお!!」
「ハヤブサ!?」
件のセルリアンに渾身の一撃。セルリアンは破裂。倒したようだ。いや、まだだ、まだ終わっていない。急いで向きを、二人に加勢する。こうして『群れ』に突撃する感じ、なんだか懐かしい。
「これで最後だ!」
最後のセルリアンを蹴り飛ばす。
「ワンダホー!あなた意外とやるじゃない!」
「見たわよ。あなたなかなか速く飛ぶじゃない。見直したわ」
「ねぇ」
「?」
「…やっぱりいいわ。行きましょう」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます