遅刻

「前の人は、いっつもこういう時遅刻してきてさ───」


 デートの待ち合せ。君を待たせたくないと、俺はいつも君より早く来ては、君のことを待っている。それにも関わらず、君はいつも平気な顔で遅刻してくる。


「それに慣れちゃったのかな───」


 そんな話を俺にして何になる。遅刻の言い訳に、元彼の遅刻癖を理由にするのか。その話、いい加減聞き飽きたよ。




 なあ、いつになったら、君は俺のことを見てくれるんだい。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る