第5話 決心
僕はいつも通りの朝を迎えた。
瑠偉に言われてから練習を倍頑張っている
練習試合にも数試合出させて貰ってね!
そういえば篠田先輩の姿が無い。
もう行ったのだろうか
ドアを開けるとちょうど吉田が来た
『おい!お前知ってるか?』
何をだよ
何の事だかさっぱり分からない
『篠田先輩だよ。昨日の夜中、誰かに
暴行されたんだ、んで手術したけど
もう野球は出来ないって。』
また頭が真っ白になった。
蛭田先輩に続いて篠田先輩までいなくなった
そして瑠偉の言葉を思い出した。
『お前が野球をやっている限り』
そうか僕が辞めたらみんな安全なんだ。
やっぱり野球辞めようかな。
そう考えた。
ピローン
メールが来た。篠田先輩からだ!
内容は
『話したいことがある。今から中央病院まで
来てくれ』
読んでいる間に監督が後ろにいた。
『行ってこい』
そう言われて病院へ向かった。
コンコン
失礼します!
『篠田先輩。。。』
そこには身体中包帯だらけの先輩がいた
とても先輩には見えない。
『誰かにやられたぜ。もう野球はできない
だからマネージャーになろうと思う
だからお前がエースになれ。
俺の跡を継いでくれ』
いきなり言われてから言葉が出なかった。
でも嬉しかった。
篠田先輩に認めて貰えた。
『はい。分かりました。』
といい差し出した背番号を受け取った。
グラウンドへ戻り監督へ報告した。
監督も篠田が言うならとエースとして
認めて貰った。
これで瑠偉とも勝負が出来る!
そして勝って甲子園に行くんだ。
その時、ひときわデカイ体つきの
男の人がこっちに向かって歩いてきた
『来たか。』
そう監督が呟く。
近くになるつれみんな誰だか分かった。
『今日から臨時コーチをしてくれる
木下さんだ。』
木下さんは元プロ野球選手
試験などを受けて高校でも教えられるん
だとか。
木下さんは中日ドラゴンズで
250勝をあげた大投手
野球をやっている人なら必ず知っている。
『木下さんには目黒についてもらう。
マウンドでの心構えなどを教えてもらえ』
はい!
そうして練習が始まった。
『君、球速と変化球は?』
はい!
『最速143kmのカーブ、スライダー、
チェンジアップです!』
じゃあ試合の時いつも意識している事は?
『集中ですかね。他の物事に気が行くと
投球に支障がでます。
基本ですがそれを意識してます。』
うーん。渋い顔だ。
『違うんだよ。試合は楽しむんだ
みんなと一緒に野球が出来るそして
守ってくれる人、球を受けてくれる人
色々な人が支えてくれている。
だから楽しむんだ!
君は楽しむことが出来たら日本一になる』
そう言われても。。。
楽しむって何だろう。
笑う?違うよな
スキップ?これも違う
楽しむって何だろう。
『周りを見るのさ』
そうか!
僕は気をおいすぎて
一人になっていた。
周りが見えていなかった。
周りが見えるすなわちリラックスだ
強張らずリラックスして投げてみよう。
そう決心した!
時間は刻々と流れいよいよ夏の大会の
抽選会だ。
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