退職後編7話:ラスベガス、大韓航空機に乗り遅れる
2006年の秋にラスベガスに新しくできたウインラスベガスの宿泊料が安くなる
四日間を予約。そして今回は成田から仁川へ経由で、ラスベガス直行便という航空券を手配した。この方法で飛んでみるとラスベガスでの入国手続きがスムーズで簡単だった。またラスベガスに夕方四時に着くので、すぐにホテルには行って休めるので一番良い方法だ。ラスベガスに着くとタクシーでウインホテルにチェックインをした。場所はベネチアンのすぐ北側でファンションショーモール
(メージズなどがある大型ショッピンモール)も、すぐ近く非常に便利。
ホテルのすぐ近くにウインのゴルフ場も完備していて素晴らしい設備。
部屋に入ると真っ白なガウンがおいてあり着替えて過ごすした。
お風呂もぴかぴかの新品で巨大なバスタブが日本人にはうれしい。
広さもノーマルツインで四十二平米と十分な大きさ。
更に北側に何も遮るものがない砂漠が見え朝起きると砂漠に昇る太陽を見ながら
何か得体の知れないパワーをもらえる気がして元気になる気がして感動した。
北島がラスベガスを気に入ったのは何というか気のパワーがもらえる気がして、
元気が出る。そんな単純な動機でラスベガスに何回も来るようになった。
朝早く散歩に出かけると、ふかふかの絨毯を毎日少しづつ掃除している。
できたてのホテルで、その絨毯が厚くて靴でそのふかふか具合がわかるほどだ。
金かかってるのが良くわかるデラックスホテルだ。
朝食の会場もホテルの一階で10分程度と近く便利。朝食の内容も充実していて
十分満足できた。ただ高級感を出すためなのか食器が豪華な陶器製でやたらに
重いのが難点だった。それ以外完璧。このホテルの地下にシルクドソレイユのショー会場の大きなプールがあり宿泊者が優先的にチケットを買えるシステムになっており、もちろんショーを見た。予約した席はプールから10mくらい離れた席で水しぶきを浴びる事もなく快適にショーを楽しめたのだった。
ちなみに一番良い席プールに面した席であり通常の席の2倍位。
そしてラスベガスはオンシーズンとオフシではホテルの値段が4倍に上がる。
そしてインターネットと多少、英語ができれば直接予約するのが一番安く、
確実に予約できる。但しクレジットカードの支払いのみであるので注意が必要。
またSKYPEを使うと米国の先方払い電話番号に無料で電話できるので、
それを利用して宿泊予約を直接スカイプ電話で話して確認しておくと完璧だ。
これは米国のクルーズも同じで日本の旅行会社の半分以下で手配できる。
またウインからヒルトンのとなりのコンベンションセンターへは無料バスが出て
おり、その他のホテルからも、いくつか無料バスが出ていた。(確認が必要)
ストリップ大通りを南北に移動するにもモノレールを利用するのが早くて安い。
そして数日間通しのモノレール・パスを買うと更にお得。
車の渋滞もないし超便利。今回の旅行では以前調べたファッションショーモール
の前のクオターズでオペラ座の怪人のチケットを半額で手に入れて北島の
女房のたっての希望で見に行く事にした。確かに迫力もあり外人さんの声量の
大きさにびっくりした。九十分のショーもあっという間に終わった感じがする
ぐらいに素晴らしかった。その他、パントマイムや、ちょっと色っぽいショーなども見たが英語がわからないと全く面白くない様で北島がわかっても、女房には良くわからなかった様で不評だった。
以前から気に入っていたベネチアンにあるイタリアンレストランにも何回も行き、うまいチーズののったピザを楽しんだ。バフェもちょっと飽きたので、
やはり、うまい店に戻ってしまう。今回の旅行で勉強になったのは
シーザースパレスで日本人の人に聞いた話であるがカジノで日本円を米ドルに
替えたり他の国のメジャー通貨に両換えする手数料が非常に安く、1回の限度額が
1万ドルとか百100万円までと上限が決まっているが日本の有名な芸能人も
多額の日本円を両替してギャンブルにつぎ込んでいる様だった。
また、シティバンクの口座を持ってれば為替が大きく変動してる時など日本円
多額の米ドル、カナダドル、オーストラリアドル、ニュージーランドドルにしたり
ユーロ、ポンド、円に交換する長期滞在の日本人もいると聞く。
つまり両替した外貨をシティバンク・ゴールドメンバであれば全て外貨口座に
入金できるのだ。(もう既に日本には、シティバンクはない。)
一般の日本人には思いもつかない事だが富裕層は、いろんなテクニックを
使って遊んでいる事がわかった。
その他、ここでは書けない様な違法?かも知れない、いろんな情報をもらった。
ちなみに彼は富裕層の放蕩息子で日本で面白くない事があるとラスベガス
で長期滞在しギャンブルしたり女の子と遊んだりして楽しんでると言っていた。
彼が金さえあれば何でもできるのがアメリカなんだよと言っていたがリスクも
ついてくるから、どうするかは自己判断だけれどねと笑っていた。
彼は人の一生は一回だからリスクを取りリターンを求めるんだと言ってい。
勉強にはなったが北島夫婦には絶対にできないと再確認した。
帰国便は11月4日、夜25時と書いてあったので11月4日の夜11時、
空港について大韓航空のオフィスに行くと、もぬけの殻で誰もいない。
そこで開いている事務所でチケット見せて確認すると、その便はもう出たよと
言われた。大韓航空は月、水、金の週三便で水曜の便は出発したというのだ。
11月4日、夜25時でなくて11月4四日、早朝の1時と言う事らしいのだ。
わざわざ何回も確認したのに、こんな事もあるんだと途方に暮れてしまった。
女房は愕然として椅子に座り込み泣き出した。いろいろ考えた末ヒルトンの
ゴールドメンバーである事を思い出してラスベガスヒルトンに電話をして状況を
話し空室を聞いたところ、まだあるというので泊めてくれた。
そしてタクシーでヒルトンに戻り大韓航空に電話をして英語で話したが韓国人の
従業員は会社側の非を認めず困ってしまった。その時にフロントにいた女性が以前、泊まった時に手続きした人だとわかり彼女も北島を覚えていたらしく電話をかわって
くれ交渉してくれた。最終的に日本人の従業員を捜す様に促してくれ、幸いに
欧州支店に日本人が、その時間仕事をしていた様で、まわしてくれた。
日本語で話ができ、金曜日のチケットを2席、予約してくれた。
そして大韓航空の説明ミスだから便の変更と言う事で無料で処理してくれと
言うと、できるだけご希望に添う様に手配するつもりですが確約はできないと
言うのだった。そこで席を確保してくれた事に礼をいい電話を切った。
フロントの彼女にも礼を言い部屋に戻って酒を飲んで寝た。
さっきまで、めそめそしていた女房は疲れ切ったのか、ぐっすりと寝ていた。
翌朝は十時過ぎに起きて朝食を取りフロントに行くと昨晩の彼女がいて、
チェックアウトの時間などを聞くとゴールドメンバーなのでレイトチェックアウト
を適応して今晩の八時のチェックアウトまで延ばしておくと言ってくれた。
お礼を言うと彼女がグッド・ラックと言いほほえみを返してくれた。
北島にとって、その笑顔はニューヨークの自由の女神に見えた。
部屋でゆっくり出発の準備をして夕食をとった後チェックアウトの手続きを
とると昨晩の彼女は交代して違う女性に替わっていたが、その彼女が支払い済みで
OKだと言うだ。昨晩の彼女が、うまくやってくれたんだ。
そういえば英語で航空会社の人と一時間近く口論していたのを聞いていた彼女が、
あまりの熱心さに仕事でもないのに電話を応対してくれて航空会社の日本人に
替わる様に指示してくれたの。地獄に仏とは、こういう事を言うのだと、
しみじみ思った。彼女がいたら、ぐっと抱きしめてキスでもしてあげたのにと、
あらぬ妄想をいだくアホな北島だった。
そして空港に出発一時間半前に到着し大韓航空のスタッフの中に日本人の
男性がいて事情を話すと聞いております。無料で変更と言う事で処理しておきましたと言った。お礼をいうと日本人に、この便をもっと使って欲しいんですと言い実は
この便のビジネスクラスは、ほとんどが日本人であり大事なお客さんなんですよと
話していた。また次回も大韓航空をご利用下さいと言った。
北島は次回はビジネスクラスでも乗ろうかなと調子の良い事を言うのだった。
それを見ていた女房が相変わらず営業してますねと笑っていた。
そして予定より二日間も延長した今回のラスベガス旅行を何とか無事終えた。
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