退職後編5話:ラスベガスとディズニーW百周年へ

2001年にはシアトルはのフィッシャマンズワーフでカニを食べに出かけた。

うわさ通り、うまかった。その後シアトルの象徴である、ニードルタワーを見学した。シアトルはパンだけでなく料理が全般的に、その他のアメリカの都市にはない程、おいしいかった。シアトルに二泊してからアラスカ航空で、ラスベガスへ飛んだ。アラスカ航空は座席が革張りで他の航空会社に比べて高級感がある気がする。

ラスベガスでは最初にヒルトン・ラスベガスに二泊。ヒルトンの隣のコンベンションセンターではカーボーイ関連商品の見本市が行われカーボーイ用の帽子、革の靴、鞭、牛を運ぶ大型トレーラー、いろんなものを売っていた。展示会場が広くて全部は回りきれないのである。牛を運ぶ大型トレーラーの大きさと言ったら日本の大型トラックにトレーラーを連結した位でその信じられない大きさには、びっくりした。

 とても日本では交差点を曲がりきらない位の大きさである。そして、きれいでむちむちのお嬢さんがウエイトレスとして会場に来ていた。ヒルトンホテルには靴磨きをするバニーガールも現れて興奮する北島だった。次にベネチアンに移動した。まず天井のフラスコ画は素晴らしく印象的だった。そしてホテルの大きさ客室数も多分、

世界屈指の大きさであろう。ホテルの中を散歩してみると至る所に絵が描いてあり

中に川が流れて、そこにベネチアの様に船頭付きのゴンドラ船が行き交っている。

 何というスケールの大きさだろう。ホテルのツインルームも五十一平米もあって

日本のホテルのツインの二倍以上の大きさだった。翌日の朝起きてからレストランへ歩いて行くのにも三十分近くもかかり、でかい、でかい、でかすぎるのである。

 ただ、お味の方はイタリア・ベネチアを模しているだけあってピザや使っている

チーズの旨さは本物だった。そして外人さんのコーク、モーニングコーヒーの

Lカップの大きさと言ったら小さな子供用のバケツサイズである。

 いくら砂漠に近く乾燥しているとは言え、よく、あんなに飲めるのか不思議な

位だ。北島夫婦はコーヒーもSサイズで十分であり日本のLサイズ近い大きさだ。

 翌日は通りを渡った反対側のファッションショーモールを見学して北島の奥さん

がメーシーズでバーゲンでドレスを買い込んだ。丁度セール中で四十%引きで買えたと喜んでいた。買い物は全てシティバンク・ドルカードで支払い日本のシティバンクのドル口座から引き落とされるので手数料がかからない。ショッピングモールを出るとクオーターズというショーチケットのディスカウントショップを見つけたが、

そこでは売れ残った当日のショーチケットが半額以下の値段で売っていた。

 次回来る時にはショーを見たいので、ここでチケットを手に入れるようにしようと決めた。その後ミラージュ、シーザースパレスを見学し、そのままストリップ大通りを南方面にベラージオの噴水を見ながら散歩を楽しんだ。ベラージオの道の反対側にエッフェル塔で有名なパリスホテルがあり、その中を見学した。帰りはパリスホテル沿いを北に向かいピンク色のフラミンゴホテル、ハラーズホテルを見ながらベネチアンホテルに戻った。翌日は帰りの用意をしてタクシーで空港へ行きロサンゼルス経由で成田に帰った。ただ今回はツアーで係員がいたのでロサンゼルスでの乗換で迷わなかったが個人旅行では多分、むずかしそうだ。

 また航空会社も多く捜すのが大変そうに見えたのだった。2002年に入っても2000年の後半のネットバブルがはじけてから、日本の株式市場は低迷していた。

 そこで春にフロリダのオーランドのディズニーワールドに七泊八日のツアーに

出かける事にした。ノースウエストで(現在のデルタ)三月に成田を出てデトロイト経由でオーランドへ飛んだ。成田からデトロイトまで約十四時間と長く、大変だった。デトロイトの乗換はモノレールが走っており比較的にスムーズだった。

 デトロイトからオーランドまで3-4時間程度で到着した。乗換も含めると行きに

1日、帰りに1日かかるのでディズニーランドには実質4日間の滞在となる。

 まー、とにかく遠い。若い時しかこれないなーと実感する北島夫婦だった。

 オーランドに着いてから、ディズニー直営のホテル

(オールスターリゾート・ミュージック館)までは、車で一時間もかかかり米国の

広さを実感させられる。現地について知った事であるが今年はディズニーワールドの生誕百年の記念の年だった。ホテルについて風呂に入って夕食をとり明日に備えて早めに床についた。翌日は朝早く起きてホテルの近くを散歩したところ三月で気温が

多分十五度前後なのに温水プールに入っている老夫婦が多くいるのには驚いた。

 彼らはニューヨーク、シカゴ、ワシントンなど北部から避寒のため来ていた様で寒さ強いのかも知れないが日本人にはとても無理である。散歩を終えてモーニングを

食べに行く事にしたが、ハンバーカーと分厚いピザしかないので仕方ないのでピザとコーヒーとサラダ付きのスクランブルエッグを食べた。食えない事はないが決してうまいとは言えない代物だ。部屋に戻り着替えてバスに乗り込んだ。

 既に四日間通しフリーチケットをもらっているので開演前に入場できた。

 そして、あまり混んでいないので魔法のジュータンの旅とかバーチャルの世界を

急いで体感したので少し目が回りベンチに座りこんだ。空いてるので、どこを先に

回るかを検討した。そして一番先に行く所をサーキットでスポーツカーに乗る

アトラクションに決めた。サーキットの大きさが巨大で車に乗り込んで急加速を

はじめて百キロ以上出てる速度で一気に走り去る。ただサーキットが広いので一瞬

というわけにはいかない、とにかくスリル満点のアトラクションだ。

 今日はマジックキングダムを回りテーマパークを移動するモノレールや船に

乗った。ますディズニーワールドの大きさであるが日本の山手線の内側とほぼ同じ大きさで、いかにデカいか想像がつくであろう。そのためにテーマパークをバスで移動する場合、移動に1時間程度かかる。ハイウェイの内側をモノレールが走り、もともと湿地だったために湖にした所を船が縦断したり、横断して移動する様に設計されていた。食事は朝食程ひどくはなかったが、それ程うまいと言う料理にありつくことはできなかった。夕方になりホテルに戻り夕食後、早めに床についた。翌日は最初にエプコットに行、近未来の世界を堪能した。

 その後モノレールで移動して周りの景色はとてもきれいだった。

 また船に乗ったが、まだ早春で肌寒かった。でも湖から見る景色も最高だった。

 スペースシップアースは、バーチャル技術で文明の進化が短時間で感じられる仕組みであり面白い。今晩は夜の花火を見に言ったが、そのスケールの大きさには、圧倒されたのだった。また会場が広いので帰るまで、一時間以上かかるので大変だった。

 三日目はスターツアーズ、ディズニーハリウッドでインディージョーンズのショーなどを楽しんだ。翌日は帰り支度をしてバスでオーランド空港へ、そしてデトロイト経由で、成田へほとんど丸1日かけての移動は、やはりしんどいと思う北島だった。

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