帰京編4話:甲斐大学先生をMPCの研修会へ

 甲斐大学でも、数人がパソコンを使っているが主にマックの学会発表のスライド

つくりが主で吉川先生が東京で手術のや薬剤の臨床治験でデータベースを利用した

事がある程度だった。そこで中信大学メディカルパソコンクラブの話をして毎年、

夏に研修会をしている話をした所、吉川先生から、もっと早く話してよと言われ

実は臨床治験でデータベースを利用したが上手くできなくて困っていたとの話を聞かされた。二人程、パソコンに強いのがいるから研修会に連れて行ってくれと言われた。早速、中信大学の久光先生に連絡し、その件を伝えると大歓迎すると言われた。

 今年も、お盆過ぎ八月二十日~二十二日に諏訪で開催する様だ。そこで北島と

上川先生と小清水先生の三人で研修会に参加すると伝えた。

 暑くなり当日がやってきた。北島のスペースギアで諏訪の会場の旅館に到着し

久光先生に甲斐大学の上川、小清水先生を紹介した。

 次々に懐かしい顔に出会った。四国からも三人来ていた。

 データベースⅢの臨床治験への応用の演題で三題出ていた。

 初日から上川先生も小清水先生も質問したり関連資料をもらったり積極的に

研修会に参加していた。その後の懇親会で小清水先生が、今後、甲斐大学で

データベースの応用についてビジョンを語っていた。

 翌朝、上川、小清水先生を「岡谷のやまびこ公園」へ連れて行った。

 そして、諏訪湖と八ヶ岳がよく見える広場に案内した。

 すごい、きれいとの反応。こんな素敵な所が、あるとは知らなかったと

盛んに写真を撮っていた。

 昼食はレストランでゆっくりといただき、午後三時の研修会に間に合う様に

帰った。今日もデータベースとマックのファイルメーカを使った臨床写真入りの

データベースという演題が二題出ていた。これには北島が驚いた。四国の泉先生が、以前、北島君が最初にファイルメーカーを紹介してくれたんだよねと言ってくれた。画像の入ったデータベースをつくるのは、そんなに難しくないけど大きなデータベースがつくれないのとデータベースの並べ替え抽出が決められたコマンドだけに限られて自由度がないのが、難点だと言っていた。しかし臨床写真を入れたデータベースの価値は医者にとっては非常に大きいんだと言っていた。

 つまり、どんな手術や医薬品が、どの位効果があったのか手軽に目で見てわかるのは理想的なんだと言うのだった。きざな言い方をすると北島のまいた小さな種が芽を出し始めたんだ。いずれは日本中の多くの病院で、きれいで大きな花として咲き誇り多くの患者さんを助ける事になるはずなんだと強く思い描く北島だった。

 また懇親会がはじまり盛り上がった。最後に久光先生が今回は、この会の発起人の一人でもある北島君が、ここに来てくれたのは非常にうれしいと言ってくれた。

 とかく何でも新しいものは東京、大阪など大都会から流れてくる場合が多いが

 パソコンのデータベースの臨床治験への利用というのは我が中信

メディカルパソコンクラブが最初だと感慨深げに話してくれた。

 そして、利用例も一番多いと信じている。今後も地方から、都会へ逆に発信して

いこうではないかと締めくくった。当事者としては、何かジーンと心に迫るものを

感じた。本当に、ここまで、やってこれて良かったと再認識する北島だった。

 翌朝、面識のある先生方に、お別れの挨拶をして十時過ぎに帰路についた。

 帰りの車中で小清水先生が北島さん、あんたすごいんだね。

 また教えてくれと言われた。お昼頃に甲斐大学について先生方を送り届けた。

 吉川先生の部屋で両先生と共に研修会の話をした。吉川先生が、びっくりして

何で、この話をもっと前にしないのと言われた。そこで北島は出しゃばるのは、

あまり好きではない性分である事。ここの大学で、どの位、ニーズがあるのか調べて

る暇が、なかった事などを話した。そうーか、どっかの誰かさん、みたいにエリート

ぶるじゃなくて、見る人はきっと見てるという自信があったんだねと言ってくれた。

 その後、吉川先生と一層、仲良くなり仕事に貢献してくれる事となった。

 秋風が吹き出して大学を中心に仕事も順調で実績増加が大きくなり遂に個人で

伸び率一位の業績表彰を受ける事になった。担当院だけでなく北島の仲の良くなった先生の先は、こまめに後輩と同行する日々が続いた。

そして、年もいろんな事があった一年が暮れていくのだった。

 多摩での二年目の臨時ボーナスは二百万円、特別報奨金五十万円通常ボーナスが

百七十万円、給料が六百三十万円、出張+外勤手当が百万円、

合計一千百五十万円となり再び一千万円を超えることができたのだ。

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