5 進入部員
『バシ!』いつも通り、授業中に寝ている俺を何処かの誰かさんが頭を思いっきり叩く。
「斎藤、起きろ」
低いガラガラの声が、俺の夢の中にまで侵入してくる。この声は、数学の先生(本帆 征夫)24歳 独身
この人は、学校で一番怖いで有名で直ぐに生徒を殴ったり蹴ったりする悪徳教師で何回も学校を移転している問題教師だ。まあ俺が問題とか言える立場じゃないけど……
寛太は、恐る恐る顔を上げると_____________
目の前に居たのは、ヤクザ…じゃなく予想通り本帆先生であった。
「あ、おはようございます先生…」
会えて、ふざけた発言をする寛太。それを見て本帆の堪忍袋か切れた様で
「斎藤!後でちょっとこい!」
凄まじい、罵声が俺の顔に飛んでくる…この声はジャイアン顔負けの声量だと思う。
「はい…」___________________
授業が終わり、本帆の後に着いて行く寛太その先にあった場所は
『生徒相談室』またの名を『学校の処刑所』この教室は、深い罪を犯した生徒の反省の場として使われている、ここに入った生徒は死んだ様な顔で教室に戻って来るらしい…
ああ、俺終わった。
「ガラガラ」と本帆がその教室の扉を開ける、だがそこにはもう先客が居た。
「え…………?結城……」
そう、妹だった…
「あ、お兄ちゃんねえねえ聞いて!このおばさんなんか私が授業中に寝てただけでこんな所に呼び出したんだよ!」
俺、こんな変な人知らない!俺は、結城の言葉を無視して最強の一手を打った。
「お兄ちゃん…?人違いじゃないんですか?本当勘弁して下さいよ」
寛太が、そう発言すると結城は首を傾げている。この発言を理解していない様だ。
「ふぇ……?」
結城が理解する前に、寛太は光の速さで話を変える。
「さ、さあチ○ポ先生…じゃ無く本帆先生。ここは、先客が居る様なので違う教室へ行きましょう!」
いけない、いつもの癖が出てしまった。そう、本帆は生徒の間ではチ○ポ先生と言われているのだ。
「お、おう」
良かった聞こえて居ない様だ。
そうして、結城が妹だとバレずにやり過ごした達成間が大きくその後、本帆に怒られた事の内容は全く覚えていない……
俺が教室へ戻ると龍斗が調子の良い声で話掛けて来る
「おーい寛太くーんどうだったー?チ○ポの説教!」
「うーん、普通かな?」
俺のビック発言に、クラスの人全員の目が俺の方を向く。
あ、マズイ……
「「えええ!」」
「あーめんどくさい奴だ」
その後、1時間ほど本帆の説教方略法をクラスの人達に伝授する事になった。__________________
放課後、特にやる事も無く。部室に集まった雪乃、龍斗、心先輩、俺………。
シーンとして、誰一人として声を上げない。キツイぞ、調子の良い龍斗でさえお手上げの状態だ。
「そ、そうだ!」
俺の発言と同時に部室の扉が勢いよく開けられる。
四人とも、急な出来事に腰を抜かして動けない……
「お兄ちゃんーーーー!」
やっと、『生徒相談室』から解放された結城が、泣きながら部室へ入って来た。
「ああ、なんだ結城か…」
あれ…?三人とも結城を見て固まって居る。
「「ええええ!!!」」
「ちょ、ちょっと待て!この子がお前の妹か!?」
声を荒げ、唾を飛ばしまくりながら俺に話かける変態。
「ちょっと、寛太どう言う事!?」
雪乃も、驚きながら俺に話しかける。
心先輩は、もう固まって動かなくなって居た。
「ええーとーー、妹です。」_________________
「で、お母さんが亡くなって行き場が無くなった泥棒猫……じゃなく、結城ちゃんが寛太の家に住み着いて居るってわけね」
おい、雪乃さん色々と間違った事を言っているぞ、
「ま、まあそんな感じかな…」
「いやーでも、可愛いねえー寛太の妹!」
何かと、ほざいている変態
「「黙れ、変態」」
俺と、雪乃の声が重なる。
「ええ…なんか最近俺の扱い酷くねえ!」
涙目で、机に俯く変態…じゃなく龍斗
「あ、あの…」
小さい声で、呟く結城
「ん?どうしたの結城ちゃん」
バレバレな作り笑いをしながら怖い目付きで結城を見る雪乃…
辞めてあげろ…
「わ、私!推理部入りたいです!」
「「ええ!」」
またも、皆んな驚愕して固まる。
「そ、それじゃあ、試験に合格したら入っていいわ!」
おい、そんな制度ないぞ雪乃…
「わ、わかりました!頑張ります!」
「じゃ、行くわよ」
「ある、部屋で殺人事件が起きました。そこで、事件を調査していると、五人の容疑者が浮かび上がって来ました。
その、五人ともが外国人と主張しています。
殺害現場に、1つのダイイングメッセージが残されていました。その、ダイイングメッセージは、(日本人)とだけ書かれていました。
ですが、容疑者全員が外国人と主張しています。
そこである名探偵が、五人の容疑者を並べある魔法の様な言葉を発しましたそれは、
「ホッタ イモ イジィルナ」
その、発言で犯人は特定されました。さて、この発言の意味はなんでしょう?」
「分かりました、本当の外国人には「ホッタ イモ イジィルナ」は「what time is it now?」
に聞こえます。そこで、時間を言わなかった人が犯人です。」
すると、雪乃は悔しそうに顔をしかめながら
「正解…」
「「おお!」」
「すごいな」
「へへへー」
嬉しそうに、自分の頭を撫でながら喜ぶ結城
『ようこそ!推理部へ!』___________________
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