3 存在の無い罪

革命だよ………学校を革命する。この、クソみたいな世界を……


「ははははははは…」


ピ!そう言って電話を切る。謎の人物…………




「誘拐事件か……」

そう言いながら、ゆっくり、上品にお茶を啜る心先輩


「はい、危険な場所へ行くんですけど何方か心先輩のお友達で武道やっている人居ませんか?」


「うーーん、武道をしている者か…………」


「はい。」

流石に、居ないかな………?


「あっ!いるぞ」


「え?ほ、本当ですか!?」


「ああ、2-4組 山本勇田 だ」


「2-4 山本 勇田か………」


「確か、空手の日本1位だった気がする」

そんな、一人学校に居るの?


そう思いながらも、山本 勇田の教室2-4へ向かう

どこだ…?名札を見るが山本の『や』の文字さえ無い。


ん…?教室の隅でライトノベルと思われる本を読んでいる人が居た。

名札には、2-4 山本としっかりと書かれている、


「いた…」

失礼しますと、一礼して教室へ入り山本先輩の席に向かう。

「あ、あの」

「………」

反応が無い、寛太はさっきより二倍ぐらい大きい声でもう一度話しかける


「あの!すいません!」


「は、はい!なななな、なんでしょう?」

震えながら、反応を示す山本先輩


「えーとー」

思ってた人と違う、なんか最とガッチリとした…感じだと、こんなヒキ二ー……見たいな人?が空手日本一位?

「な、なんでしょう?」


「あ、あの空手日本一位の山本さんでしょうか?」


「あ、はい…一応日本一位です。格ゲーのですが……」

おい……心………先輩…


「あ、そうですか!失礼します!」

走りながら教室を出て行く寛太

急いで、部室に戻り心先輩を問いただす。


「日本一位って!格ゲーじゃないですか!!」


「あははは…………で、でも日本一位だよ?」


「いや、凄いとは思いますが…俺が探しているのは強くてガッチリした人です!」


「へえーー」

ダメだ、この人全く聞いてない、そう思いながら部室を後にする寛太___________________




はあ、こうなったら一人で行くしかないか…

心に決心した寛太は、真夜中に駅前の路地裏へ向かった。


(ここに居れば、必ず何か手がかりが…)


路地裏で待ち伏せしていると、一台の黒いワゴン車が現れた。

暗くて、見えないが何か大きい物を車から運び出している。近ずいて、何をしているか確認すると…

テレビゲーム?なんで…その中の一人、何処かで聞いた事の有る声だ、山本先輩の声………


「おい!」

怒鳴りながら、ワゴン車へ走る。

黒いワゴン車に乗って居たのはやはり山本先輩だった。


「え……?き、きみは…学校で」


「は、はい斎藤です。ここで何をして居たんですか!」


「えーとー、今度の格ゲーの大会で優勝する為に明日から学校へ行かず、ここのアパートを借りて練習をしようと思って」


「じゃ、なんですか!その荷物!」


「ああ、一週間分のご飯と飲み物だよ」


「それって、もしかして一昨日も運んでましたか?」


「う、うん。確か一昨日は寝袋を運んで来た筈だよ」


「それは、何時ごろか分かりますか?」


「えーーとーー確か7時から7時半の間だった気がするよ」




『『もう一つのピースがはまった……………』』




「ありがとうございました」

そう言い残し、寛太は路地裏から出て家の方へ走る電車に乗る、頭を振る回転させながら………



『謎は、解けた。』



次の日、寛太は秋を部室へ呼した、他の皆はあえてこの場には呼んでいない。

「ふーー」

寛太は、息を静かに吐き事件の真相を語り始める。


「秋さん、貴方が誘拐現場を見たのは午後7時頃でしたね?」


「はい」


「その時間に、誘拐事件など起きていない。証拠を言います1つめ誘拐されたはずの子の親が何の行動も起こさないのはおかしい。2つ、日本の警察が誘拐事件を知らない筈が無い。3つ、その時間に、目撃したと言ってた居た車は、この学校の在校生の車であった。からだ」

3つの証拠をホワイトボードに書き、秋へ説明をする寛太を見て突如笑位始めた秋


「ふふふふっふ…よく解けましたね。こんな3つの証拠だけで…流石、あの方が選んだお人だ。そうです、こんな事件など元々起きて居ないんですよ」


「なんの為に、こんな事を…」


「ふふふ…革命ですよ」


「革命?何を言っているんだ?」

寛太が質問をするが秋は聞きもせず一礼をし部室から音も立てずに退出して行った。



『革命』________________.

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