第3-1話
-主な登場人物-
孤独:
本作の主人公。内気で臆病な14歳の少年。明確な母を持たず、なんらかの『概念』の統合体として偶発的にこの世に発生、発現し、可視化した。明確な生年は不明。母である諦観(後記述)によりこの世に存在を許されたが、彼があえて母よりも早くこの世に可視化、肉体を獲得したのはそんな親への幼子の駄々のような反発精神だとも取れる。(尚可視できない概念としての彼らに「感情」の擬似反射のようなものがあるかは今の所不明)
尚、実存開始時(発現時)には特定の性別を持たなかったが、出生から3年ほどは好んで「女性」の形態をとっていた。その後にある『諦観』の発現後は安定して「男性」の形態をとるようになる。
だが、発現後の全ての彼に生殖器の存在は見受けられず、なんらかの生殖機能は存在しないとされる。
可能であるとすれば無性生殖だが、そもそも彼らに『生殖』という概念が存在すると言っていいのかは不明。
言うならば「孤独」は「諦観」から派生した『概念』として、「諦観」とは完全に解離しており、その点を踏まえるとなんらかの偶発によっては『自己増殖』をするとも取れなくはない。
『彼』に死という概念は今の所存在し得ない。
彼という概念をどこかに位置付けることが出来る『知性』の存在は現状存在し得ないとされる。
あるとすれば、彼が彼の存在の滅却をすれば、それは便宜的に彼の『死』だと称せるかもしれない。
尚『彼』が『死ぬ』と再び概念となり、可視化可能な概念として新しく再構築されるまでの間を『母』に存在を依存する形で過ごす(※時間という概念は適応されないので明確には正しくない)とされる。
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