第3-2話
諦観:
本作のヒロイン兼主人公。おてんばだが心優しい8歳の少女。明確な親を持たず、なんらかの『概念』の統合体として偶発的にこの世に発生、発現し、可視化した。明確な生年は不明。息子である『孤独』(前記述)がこの世に存在することを許したのは彼女であるため、便宜的に「母」とおかれるが、正確に言えば彼らは「親子」ではない。(そもそも彼らを「8歳の少女」や「14歳の少年」とおいているのは便宜的であり、彼らはそのような固定された身分を持ち得ない)。
尚、「孤独」とは違い、「諦観」は実存開始時(発現時)から「女性」であり、安定して「女性」の形態を取り続けた。
そこに彼女のなんらかの「意思」のようなものが介在しているのかは不明。
「孤独」と同じく、発現後の全ての彼女に生殖器の存在は見受けられなかった。
だが、彼女は「孤独」とは違うなにかである可能性が高く(実際に孤独などの概念の「母」として存在しているため、推測の範囲を出ない予想としては、彼らに存在を許す側の、なんらかの意思を持った大きな概念であるとは考えられる)、自己増殖ではないにしろ、なんらかの「増殖」をする契機を産むなにかを行う可能性、言うならばそれに対応する生殖器官と言うしかないようなものは、実存はしないにしろ存在はするのではないかと考えられる。
『彼女』にも死という概念は今の所存在しない。
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