このレビューは小説のネタバレを含みます。全文を読む(245文字)
検索で見つけて一気読みしました。笑って泣ける、極上のストーリーです。
貞操逆転世界で、互いの異性に対する対応のギャップに戸惑いつつも歩み寄る主人公と周囲の女性たちの織りなす、ギャグにツッコミ、笑いに涙があり、時にシリアスな展開があるラブコメ。テンポよく進むストーリーが読みやすい作品。個人的には、会話文の間に挟まれている地の文のツッコミが好きです。
第一章まで読ませていただきました。本作は、男女比が偏った世界(男性が少ない)で、主人公の男性が多くの女性からアプローチを受ける物語です。これだけを読むとハーレム物との違いが少々わかりにくいのですが、「あべこべ小説」は、普段当たり前のように感じている私たちの物の見方や価値観を、面白可笑しく相対化させます。あくまでもこのハーレム的な世界観はそのための装置であって、その目的は読者に新鮮な気持ちを呼び起こさせることにあるのでしょうね。是非続きを期待しております。