自分が生きた証を残せることはあるのか。そんな悩みを一度は抱いたことがあるのではないでしょうか。本作の主人公、村野惣一郎は歌に思いを託します。届けたい思いがひたむきだからこそ、歌を通した交流が心に響きました。善意で蒔き続けた小さな種はどうなっていくのか。それは自分の目で確かめてください。短編に使われた曲のセレクトも最高で、毎年クリスマスの季節に読み返したくなりました。
サンタが歌を届けに行くその先の人々人生模様いろいろな連作短編です