第4話:紅茶の値段

サクラ「自分で値段をつけるんですか?」


カナタ「はい・・・紅茶が冷めてしまいましたね、入れてきます。」


サクラ「ありがとうございます。」


受け取った紅茶はアールグレイの香がするミルクティー両手でカップを口に運ぶほのかに甘い香りがした飲んだ瞬間、涙があふれた


サクラ「・・・おいしい」


心を優しく包んでもらったような、そんな感じがした。


サクラ「・・・私の記憶・・・値段なんてつける必要はないと思っていたのですが・・・この紅茶の代金ということではダメでしょうか?」


カナタ「・・・そうですか・・・もう、遅い時間いなってしまったので、一周間後にもう一度来ていただいてもよろしいでしょうか?」


サクラ「一週間後ですか・・・」


カナタ「はい」


サクラ「わかりました」


カナタ「では、途中までお送りします。」


サクラ「・・・はい、おねがいします。」


いつもなら遠慮したと思うのですが、なぜか断れなかった・・・結局、電車にも一緒に乗って部屋まで送ってもらってしまった。


こんなにも私は弱い人間だっあのだろうか・・・


それから一週間、私は落ち着かない日々を過ごした。

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