第9話 生きるか死ぬかは紙一重

彼の葬儀が終り、彼の遺品を母親から譲り受けたと彼の友人から連絡がきた。


「お父さんは落ち着いてたけど、お母さんはだいぶショックを受けてる。」


「私はKIRAちゃんが悪いとは思わないけど、お母さんはきっとKIRAちゃんを責める


よ?でも、彼がここまで生きれたのは、KIRAちゃんのおかげだと思う。」


「今までの何回も死のうとしてた。KIRAちゃんに出会ってからは、すごく楽しそう


だった。今回、自分がした行動で、死んだ彼が悪い。KIRAちゃんがいるのに。」


「KIRAちゃんもツラいだろうけど、お母さんもツラいんだと思う。」


「だから、キツイこと言われても我慢してあげてね?」


そう言われた。少し心が救われた。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る