第7話

2人は全貌ぜんぼうをつかみ、原因を探るために群れの真上まで移動することにした。が、いくら移動しても全貌がつかめることは無かった。


「ここまでになると流石にまずいのう。流石に殲滅せんめつしきれん。」


「ならとりあえずゴブリンキングがいるかだけ確認しよう。見つけたら教えてくれ。」


「いや、それはもう見つけたのじゃが…。これはいったいどういうことじゃ?何故ゴブリンキングが…。」


ゴブリンキングを発見したイキシアがなぜか狼狽うろたえているのを見て煉は大いに困惑した。


「ど、どうしたんだ?なんかおかしいことでもあったのか?」


「うむ、本来あるはずのない事なのじゃが、ゴブリンキングが群れておる。それも2体や3体ではない。恐らく200は超えているじゃろう。それに、なぜ奴らまで狂乱きょうらんしておるのだ?もう儂にはなにもわからん。」


「それはやばいな…。1番高い可能性としては、ゴブリンキング以上の統率者がいる、と言った感じか?でも、ゴブリンキングが最終形態なのか…。変異種でも発生したのか?でもそれならゴブリンキングがここまで狂うものなのか?」


煉とイキシアが何もわからず空中で話し合っていると──────

どこからか攻撃が飛んできたのだった。

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